ソニーマーケティングは4月6日、リアルな3D動画マップや音楽/映像が楽しめるHDD搭載カーナビゲーションシステム「XYZ(ジーゼット)」シリーズ3機種「NV-XYZ77」「NV-XYZ55」「NV-XYZ33」を発表した。6月10日から発売する。価格はオープンだが、実売はNV-XYZ77が21万前後、同55が18万円前後、同33が16万円前後になる見込み。
同社初のHDD搭載ナビゲーションシステムとなるXYZシリーズには、全機種に30GバイトのHDD(日立グローバルストレージテクノロジーズ製)と、高精細6.5VインチWVGA(800×480ピクセル)TFT液晶ディスプレイを搭載。ディスプレイはタッチパネル機能を装備しており、画面を指で触ることで各種操作が行える。
XYZシリーズの最大の特徴は、3D・CGを駆使したリアルな動画案内「XYZモーションストリートガイド(仮称)」だ。実写映像をベースに地図を3D化し、同社独自の画像圧縮技術で約1/10に地図データを圧縮。実際に見ている風景さながらのリアルな3D映像によって、進行方向を直感的に認識することができるという。NV-XYZ77/同55にはXYZモーションストリートガイドが標準で搭載され、下位機種の同33は別売りオプションで対応する。
XYZモーションストリートガイドでは主要な交差点付近がカバーされており、東京23区および全国13政令指定都市の中心部の動画地図データがHDD内に収められている。高圧縮の地図データを瞬時に展開・描画する「XYZマップエンジン(仮称)」により、リアルな3D映像の高速表示が可能になったという。動画地図データの作成はゼンリンが担当した。
本体はワンタッチで着脱できる機構を採用。クルマへの配線を集約したカーステーションから、自宅のPCとUSB接続したホームステーションへと簡単に移動できる。これにより、内蔵HDD内の地図データ更新が自宅PCから簡単に行えるほか、普段必要な地図データだけを厳選してHDD容量をコンパクトにするといった使い方も可能だ。
本体が持ち運べる利点を生かしたのが、AVエンタテインメント機能だ。
本体にMEPG-1/2データ再生機能や音楽データ(MP3/ATRAC3/ATRAC3plus)再生機能を装備。付属の専用ソフトウェア(動画転送ソフト「XYZビデオマネージャー」、音楽管理ソフト「SonicStage Ver.2.0」)を利用することで、動画/音楽データをHDD内に転送して車内で楽しむことができる。
USBマスストレージクラス(USB2.0)に対応しており、USBケーブルを挿すだけでPCから認識されるが、動画/音楽データは専用ソフト経由でHDDに転送したものしか利用できないので注意が必要だ。また、本体のメモリースティックスロットではデジカメで撮影した静止画を閲覧することはできるが、音楽データはMagicGateで保護してMGメモリースティックに記録したデータのみ再生できる。なお、メモリースティック経由での動画再生には対応していない。
また、コンパクトフラッシュ(CF)スロットを装備し、CFカードに記録した静止画の閲覧やCFタイプのLANカード/PHSカードなどが利用可能だ。「通信カードの動作確認情報は、Web上で公開していく予定」(同社)
「カーナビゲーションは、CD/DVD/HDDというメディアの変遷に伴い、大容量を生かした高機能化が進んでいる。われわれのカーAV戦略では、家の中と外(車内)とをつなぐことで新しいライフスタイルが実現できるという商品提案で(市場を)リードしていきたい。今回の新製品は、その新しい提案の1つ」(同社常務でIT&モバイルソリューションズネットワークカンパニープレジデントの木村敬治氏)
主な仕様は以下の通り。
型番 | NV-XYZ77 | NV-XYZ55 | NV-XYZ33 |
---|---|---|---|
サイズ | 204(幅)×104(奥行き)×49(高さ)ミリ | ||
重さ | 720グラム | ||
表示部 | 6.5VインチTFT液晶ディスプレイ | ||
解像度 | 800×480ピクセル(WVGA) | ||
HDD容量 | 30Gバイト | ||
カーステーション | ○ | ||
ホームステーション | ○ | × | ○ |
拡張ステーション | ○ | × | × |
実売価格 | 21万円前後 | 18万円前後 | 16万円前後 |
発売時期 | 6月10日 | ||
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