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» 2004年04月30日 10時50分 公開

最先端の科学はプレイステーションから――お台場でイベント開催

東京・お台場の「日本科学未来館」で、家庭用ゲーム機「プレイステーション」を通じて科学への理解を深める特別展示「『PlayStationと科学』展」が開始された。普段、何気なく遊んでいるプレイステーションの中に、たくさんの先端技術が秘められていることを実感できる。

[渡邊宏,ITmedia]

 お台場の日本科学未来館で、特別展示「『PlayStationと科学』展」が開始された。

 同展示は4月29日から5月31日まで行われるもので、全世界で1億7000万台を出荷している家庭用ゲーム機「プレイステーション」をきっかけに、科学への理解を深めてもらおうという趣旨だ。

 初日には同館館長の毛利衛氏と、ソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長兼グループCEOの久多良木健氏がテープカットを行った。

 テープカットの際、毛利氏は「プレイステーションは登場から10年たった今でも進歩を続けるプラットフォーム。最先端技術を易しく紹介するという日本科学未来館にはぴったりな展示」と述べ、子供たちにもなじみ深いプレイステーションを題材に、科学への関心・理解を高めてほしいと挨拶。

 また、久多良木氏は、「10年前、リアルタイムCGは夢の技術だった。これを家庭でも楽しめるようにと作り出したのがプレイステーション。科学が牽引するエンタテイメントを見てもらいたい」と挨拶した。

photo 毛利氏と久多良木氏(左)

 会場ではプレイステーションの理念、歴史、進化論、ハードウェアなどについての展示が行われているほか、ゲーム中で使われている表現手法を科学的に紹介・体験できるコーナーが設けられている。また、「グランツーリスモ」に例を取ったゲーム制作の現場紹介、これからプレイステーションに組み込むことが検討されている最新技術なども紹介された。

photo プレイステーションの歴史。プレイステーション2の特別カラーが何色あるかなんてマメ知識も得ることができる
photo ソニー入社時の久多良木氏。若い!

 「みんなのゴルフ」に登場する川奈ホテルゴルフコースの模型を利用して3DCGの仕組みを説明するコーナーや、プレイステーションに使われている歴代の基板を展示して集積回路の改良を示すコーナーなど、「3Dグラフィックス」や「集積回路」といった先端技術がプレイステーションという親しみやすい切り口で紹介されているため、普段こうした先端技術にふれる機会のない人でも楽しんで展示を見ることができる。

photo 川奈ゴルフコースの模型。3台のカメラが設けられており、ボタンで視点を切り替えることができる
photo プレイステーション2の歴代基板。初代基板の部品点数は約750点、最新型は約340点と外見は同じでも改良が加えられていることが分かる

 「グランツーリスモ」を基本ソフトにしたスバル(富士重工業)のドライビングシミュレーター「GTシミュレーター」も展示されており、実際に試乗することもできる。ちなみに、このGTシミュレーター、実際に3台のプレイステーション2で制御されているそうだ。

photo プレイステーション2 3台で制御されている「GTシミュレーター」

 そのほか、ワークショップとして、一日数回、プレイステーション2の分解実演も行われる。ハードウェア展示コーナーにはPlayStation2を構成する各部品の紹介もされており、ワークショップとあわせて、なかなか中をのぞく機会のないプレイステーション2の構造を知ることができる。

photo

プレイステーション2のヒートシンク。施されている熱対策や電磁波対策を見ると「よくここまで詰め込んだなあ」と感じてしまう

photo こちらはコントローラー。右上以外はすべて試作品。年齢や言葉にとらわれないよう、ボタンを△や×という表示にしたそうだ

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