ビクターの「SP-AW300」は、ポータブルオーディオ機器をお風呂場に持ち込み、入浴中に音楽を楽しめる防沫型のアンプ内蔵スピーカーだ。同じような製品は他社からも多く発売されているが、濡れた手でも操作できるという、ちょっとしたアイデアが気になる製品。また、量販店なら3000円前後(値段はオープンプライス)という値段の安さも魅力だ。
発売したばかりのこの製品。最近、お腹が気になりだして半身浴にはまっている記者が、体を張って使い勝手をレポートしよう。なお、入浴シーンはカットしたので安心して読んでほしい。
本体デザインは、中央にステレオスピーカー、その下に電源スイッチ兼用のダイヤル式ボリュームつまみというオーソドックスなスタイルだ。右にまわすとカチッという音がして電源が入り、さらに回していくと音量が上がる。つまみは大きめで、凸凹が付いているため、濡れた手で操作しても滑らない。
外装の素材は、一見して分かるようにプラスチックだ。両サイドと上部にある“とめ具”は外装と一体成形で、コストダウンの努力が垣間見えるというか、値段相応というか、要するにかなり安っぽい作りをしている。まあ、お風呂にお金をかけられる優雅な人はBOSEのビルトイン型スピーカーでも購入すればいいわけで、この類の商品はアイデアとコストパフォーマンスが命。したがって、これはこれでいいと思う。3000円だし。
アイデアという点で注目したいのが、前面上部に設けられたトランスルーセント(古い?)の窓だ。ここは2重構造になっていて、固いプラスチック製のカバーを開けると、ゴム素材の柔らかい幕が出てくる。この中にポータブルプレーヤーのリモコンをセットすると、濡れた手でも機器を操作できるという仕組みだ。その名も「リモコンポケット」という。
構造がシンプルなだけに、セッティングも簡単だ。まず本体を開け、電池ボックスに単3乾電池4本をセット(電池は別売)。次にアンプ部から出ているプラグをポータブル機器のヘッドホンジャックにつなぎ、音が出るかチェックする。ステレオミニプラグだから大抵のポータブル機器で使えるはずだ。このとき、機器側の音量は20〜30%に設定しておく。
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