SDカードにMPEG4動画記録といえば、パナソニックの「D-snap」や三洋電機の「Xacti」が思い浮かぶが、87グラムという軽さで640×480ピクセルのMPEG4動画が撮影でき、さらにMP3再生やボイスレコーディングも可能というのがアールダブリューシー(RWC)の「MobiDV-H10」だ。価格も3万円以下と手頃である。今回はその試作機をレビューしてみた。
ビデオ撮影といえば、当然ながらビデオカメラの出番となるはず。現在の主流は、小型カセットテープにモーションJPEGで記録を行うDVカメラだ。しかし、いまではデジタルスチルカメラでも本格的な動画撮影を行える製品はあるし、ちょっとしたクリップなら携帯電話でも撮れる。特に携帯電話は需要に乗っかって、常に進化を遂げており、それにともなって撮影サイズ・品質も急速に向上し続けている。
今回紹介するRWCの「MobiDV-H10」は、SD/MMCカードへMPEG4(ASF)動画撮影が可能なコンパクトビデオカメラだ。103×62×16ミリというサイズで、87グラムという軽さが大きな特徴となっている。実際に触ってみても、ほとんど重さを感じない印象で、散歩などでずっと手に持っていても、まったく気にならないレベルだ。
しかも、スペック上は640×480ピクセル、最高25コマ/秒の動画撮影が可能というのだから、機能も本格的な模様。さらに、2メガピクセルのハイスピード対応1/2インチCMOSを搭載し、最大2308×1728ピクセル(本体での拡大処理をしないモードでは最大1600×1200)の撮影が行えるデジタルスチルカメラとしても利用できるほか、MP3オーディオプレイヤー/ボイスレコーダーにも使える。
本体外観はシンプルだが、なかなか実用的なつくりだ。前面のカバーは取り外せ、内蔵バッテリーの交換が可能なほか、予備メモリカードの収納にも使える。カプセルの形状をしたレンズ部は回転式ユニットで、右側面のダイアルを回して前後へ230度回転可能だ。使用時以外は上に向けておけば、レンズの保護にもなる。レンズを手前に向けても、自動的に画面を上下反転してくれたりはしないが、カーソルの左ボタンを押せばよく、自分撮りにも対応してくれる。
また、カーソルの右ボタンを押すと、レンズの左に配置されたライト(10個の高輝度LEDで構成)が光り、暗い場所での撮影も問題ない。ちなみに、カーソル上下ボタンはズームとなる(4倍まで対応するが、残念ながらデジタルズーム)。
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