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ラブラブUSBメモリに“おかしな”匂いのペン――国際文具・紙製品展(2/3 ページ)

» 2004年07月01日 20時32分 公開
[岡田有花,ITmedia]

においを出したり消したり

 「インパクトのあるインクを出したくて」――ゼブラはロッテのお菓子をデザインしたカラーペン「お菓子な香りのジェルボールペン」を7月から限定発売する。お菓子のパッケージをデザインした文房具はこれまでにもあったが、このペンが一味違うのは「匂い」。インクからそれぞれのお菓子の匂いがただようのだ。

 「パイの実」、アイスクリームの「爽(バニラ)」、板ガムの「グリーンアップル」「ブラックブラック」「ガーナ」「梅ガム」と、6種類をラインアップ。デザインもお菓子そのままで、カラフルでかわいい。

 ブラックブラックは目が覚めそうなあの匂い、梅ガムは甘酸っぱい初恋の匂い、グリーンアップルはさわやかで甘い匂い、爽はきちんとバニラの匂い。お菓子に実際に使っている香料を使ったというから、匂いがリアルなのもうなづける。ただ、ガーナチョコとパイの実は「ん?こんな匂いだったっけ?」。そういえば、チョコってあんまり匂いしないような……。

文字から甘い匂いがただよう。6色全部で書いてみたら、紙はわけのわからない匂いに

 「お菓子とペンという、学生が好きなものを組み合わせてみました」(説明員)とやはり、学生をターゲティングした商品のよう。本数限定で、「夏休み前くらいには売り切れるでしょう」(説明員)。限定モノに弱い女の子はきっとイチコロだ。文具店やコンビニなどで販売するという。価格は1本126円(税込み)。

 先行販売している地域での売り上げは好調で、「6本セットで買っていかれる方が多いですね」(説明員)。手ごろな価格とかわいさで、女子中高生にウケそうだ。

 他のお菓子で第2弾を出す予定だという。個人的には「キシリトールガム」を出してほしいなあ。

 匂いを出すペンの次は、匂いを“消す”カレンダー。活性炭を織り込んだ繊維「セミア」で作った、伏見上野旭昇堂(京都市)の「消臭カレンダー」だ。

表面の手触りは、雑誌の付録についてくるCDの袋のような、柔らかくぼこぼこした感じ。布の表面で匂いをとらえているため、インクが乗った部分はにおい除去効果が薄れる。全面に写真や絵を入れるような印刷はできない

 「効果を検証しようと靴箱に1年間入れてみたら、かなり匂いが取れましたよ」と、カレンダーとしては間違えた使い方を生き生き語る説明員。

 「普通のカレンダーだと、最近はなかなか売れないんです。プラスアルファの要素がないと。これだったら部屋に貼っても消臭してくれますし、1年後たったら切り刻んで靴箱に入れるなり、靴の中敷きにするなりしてまた使えますから」(説明員)。消臭効果が薄れたら、天日干しにすれば85%復活するという。

 活性炭には、シックハウス症候群を引き起こすホルムアルデヒド除去機能もある。「自動車メーカーや住宅関連業者など、住環境に配慮した製品を出している企業からの引き合いが強いですね」(説明員)。

 「布は機械に手挿しで1枚1枚織ってます。すべて機械任せだと繊維が伸びたりして効果が薄れるので」(説明員)。手間がかかるため、値段は従来のカレンダーより1割程度高く、100枚刷りで1枚450−600円くらいだという。

愛の告白用USBメモリ

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