富士写真フイルムは、「超高彩度・超鮮烈色」というカラーリバーサルフィルム「フジクローム fortia」(フォルティア)を7月22日から、数量限定で販売する。
カラーリバーサルの定番として親しまれた「Velvia」(ベルビア)のユーザーから「さらに高彩度・高コントラストで鮮烈な表現ができるリバーサルを」との要望が寄せられ、これに応えた。特にアマチュアの半分を占めるとも言われるネイチャー分野からのニーズが高かったという。
同社独自の「原色強調技術」により、色光の3原色(RGB)の分光特性を分離させ、中間色を抑えることで原色を強調。彩度・コントラストともベルビアより高くしたという。
マゼンタ系が高彩度に描写されて花の色乗りがよく、青空もマゼンタが強調されるためPLフィルターを使ったような効果も得られる。植物の緑はシアンを強調して青々とし、色温度変化に敏感なため夕景は赤みが、日陰や曇天では青みが強調される。もちろん蛍光灯下では緑が鮮やかになる。
「自然な色再現性よりも、印象的な原色再現性を重視した設計になっております」とメーカーが公言する異例のフィルムだけに使いどころが難しそうだが、これから迎える真夏のコントラストをとにかく強調したい場合に向きそうだ。
パッケージは、35ミリ版(36枚撮り)×5本と、ブローニー版(120)×5本。価格はオープン。売り切れ次第終了となる。
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