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“戦う”MMORPG「ミュー」、パッケージ版発売記念に破壊王現る

» 2004年07月12日 15時50分 公開
[中嶋嘉祐,ITmedia]

 ゲームオンは7月10日、MMORPG「ミュー〜奇蹟の大地〜」パッケージ版を15日に発売することを記念し、ミューのユーザーカンファレンス「MU SUMMER FESTIVAL'04」を六本木ヴェルファーレで開催した。今後のアップデート予定を明らかにしたほか、「破壊王」ことプロレスラーの橋本真也さんをゲストに招き、“100人切り”と称したユーザーとの対戦イベントを実施した。

photo ミューの舞台は、暗黒の帝王クンドンが復活したミュー大陸。装備に応じて外見は10万通り以上に変化し、マップも水中、雪原、斜塔と多彩。15日にはさらに天空マップ「イカロス」を実装予定。写真は未実装マップの「カルリマ」

 ミューは、日本以外に中国、韓国、台湾、タイで運営中。各国で会員登録したユーザーの総数は、4000万人に上る。日本では2003年6月からβテストを始め、2月27日に有料サービスへ移行した。現在の国内登録会員は37万人以上。課金ユーザーは3万人弱で、国内のPC専用MMORPGとしては「トップ3くらいに入る」。さらにパッケージ版の予約も順調で、1万件を超える申し込みが入っているという。

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photo 約600人が来場。場内に設置されたレアアイテムが手に入るガチャガチャ(写真下)目当てか、事前登録に漏れたユーザー約200人が当日券を求めて列をつくった。開始時刻は午後1時だったが、中には朝7時から並ぶ猛者も
photo 新マップのイカロスを試遊するブースも設置され、常時数人が順番を待っていた

 会場ではまず、韓国の開発元Webzenから参加したキム・ヨンジュ氏が、今年の秋から冬にかけて日本で実装される新機能を説明した。操作するキャラクターがすべて同じ近衛兵の姿になり、モンスターや別のユーザーと戦い合う新クエスト「カオスキャッスル」が秋に、半身まで水に浸かる水辺の新マップ「カルリマ」が秋から冬にかけて登場する。

 また、ユーザーの参加するギルド間で城を奪い合う「攻城戦」の機能が冬以降に加わり、その前後に攻城戦用のスキルを備える上級職「ダークロード」を新設する。

photo ダークロードが馬にまたがる姿。会場のあちらこちらで「あの馬、でかい」と驚きの声が上がった。あるユーザーは、マップなどの新機能を頻繁にアップデートする点がミューの魅力の1つだと話している

 ミューでは、ギルド同士が相手ユーザーを攻撃しながらサッカーで対決する「バトルサッカー」、城の奥にある目標を2つのパーティーのどちらが先に破壊できるか競う「ブラッドキャッスル」など、ユーザー同士がスポーツ感覚で“戦う”クエストが好評だ。橋本さんを招いた理由も、破壊王という戦うイメージを持つためだという。

 橋本さんは会場でゲームにログインし、何も装備しない鍛え上げた身体だけのキャラクターで、全国各地から接続する高レベルユーザーの“100人切り”に挑戦。しかし、橋本さんと戦うために集まった人数が予想以上に多く、自分のキャラクターの場所が分からないという事態に。「マウスが小さすぎて使いづらい」(橋本さん)といった悪環境(?)もあり、結局は100人どころか5−6人を倒すだけという結果に終わってしまった。

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photo 橋本氏(右はミューのプロデューサー、椎葉忠志氏)とミューユーザーの対戦風景。橋本氏のキャラクターは、トップレベルのユーザーよりもヒットポイントが1けた多いなど、能力設定を強化してあり、相手をほぼ一撃で倒していた
photo イベントの最後にはじゃんけん大会が行われた。Samsungの「SyncMaster 710M」、折り畳み自転車などもプレゼントされたが、それ以外の「(レアアイテムの)宝石や装備一式の方がいいな」というつぶやきも漏れ聞こえた

 ミューの“戦う”姿勢は今後も続く。8月からフィリピンでサービス開始するのに合わせ、バトルサッカーによる6カ国対抗ワールドバトルを開く計画だ。各国代表を決める予選は8月から始まり、本選は12月にタイで開かれる。予選通過者はタイへの旅行費が免除され、優勝すれば「高額な賞金」(ゲームオン)も授与されるという。

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