米Yahoo!が、革新的なWebベースの電子メールサービスを提供している新興企業の米Oddpostを買収した。同社の技術を利用してYahoo! Mailなどのサービス強化を図る計画だ。両社が7月9日確認した。
OddpostのWebメールサービスは標準的なWebブラウザを使っている点はほかと同じだが、インタフェース機能はMicrosoftのOutlookのようなデスクトッププログラムに近い。例えば、ユーザーはメッセージをフォルダにドラッグして分類や削除ができ、その都度Webページを更新する必要がない。これによって利用の高速化が図れるとOddpostは説明する。サービス料金は年間30ドルで、ニュースサイトやブログのコンテンツ統合にも利用できる。
Yahoo!広報は9日、この買収を認めたが、Yahoo!の計画についてはほとんど明らかにしなかった。「私が言えるのは、同社は優れた技術ノウハウを持っており、その技術がYahoo! MailなどYahoo!ネットワークを通じた製品に組み込まれるということだ」と広報のジョアンナ・スティーブンズ氏。
Oddpostが加入者向けに9日掲載した告知にはもっと多くの情報が記されている。それによれば、Oddpostは自社の技術を取り入れた「新しい、先進的なYahoo! Mail製品」に取り組む予定だが、この新製品がいつ登場するかはまだ未定だという。
Oddpostは3年ほど前に設立され、従業員は10人。全員がYahoo!に移籍したと、トニ・シュナイダーCEOは話す。同氏によれば、買収は9日に完了したが、買収金額は公表していない。
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