米MicrosoftがWebベースの「MSN Messenger」クライアントをテスト中だ。ユーザーはクライアントアプリケーションをインストールしなくても、インスタントメッセージング(IM)サービスに接続できる。
Webベースのクライアントは、フルクライアントをインストールできない場合に役に立つかもしれない。例えば図書館や学校、会議場の公共コンピュータ、管理が厳しい会社のシステムなどでの利用が考えられる。
WebベースのIMは新しいものではない。America Online(AOL)は以前から、AOL Instant MessengerのWebクライアント版「AIM Express」を提供している。また、MSN Messengerを含む各種IMサービスにWebベースでアクセスできるサードパーティーサイトもいくつかある。
テストサイトによれば、MSN Web Messengerのフルバージョンは年内にリリース予定。Microsoftはテスターからのフィードバックを募っている。テストサイトでは限定的な接続しかできず、7月26日にはビジターが多数殺到したと見られ、MSN Messengerサービスにまったく接続できなかった。
Microsoftは同日、テストサイトの一般公開をやめ、βテストを社内のみに限定している。
「サイトの掲載は当社のテストプロセスの一部だ。MSNでは現在もこの製品をテストしているが、今後の導入やテスト結果に関して発表することはない」とMicrosoftの広報担当者。
テストサイトによれば、MSN Web Messengerのβ版はInternet Explorer 5.0、Netscape 7.0、Mozilla 1.6以降のバージョンに対応。ポップアップ遮断機能を解除し、Microsoft Passportのアカウントを取得する必要がある。
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