ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は7月28日、当初見込みを大幅に超える好決算を発表した。ISP事業が好転したほか、業務効率改善などによるコスト削減が奏功したためだ。
今年度第1四半期の売上高は96億3000万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は7億2100万円(前年同期は2億7600万円の赤字)、経常利益は7億7100万円(同3億200万円の赤字)、当期純利益は3億9300万円(同2億2900万円の赤字)と一気に黒字転換した。
ISP「So-net」のブロードバンドユーザーは前年同期比11万人増の57万人。中でもFTTHユーザー数がADSLを超えるぺースで伸びており、ブロードバンドユーザーの10%を超えたという。
「ブロードバンドサービスのうち、利益率の高いタイプが想定していたよりもよく売れている」(山本泉二社長)ことが、利益の大幅増に繋がったとしている。
ナローバンドユーザーは178万人。減少率が想定より小さかった上、アクセスポイント統合効果でコストが下がったことも増益要因になった。
今後は、コンテンツサービスに注力する。ユーザー数20万人のコミュニケーションサービス「Livly Island」や、26万人が利用する個人Webサイト向けサービス「ハーボット」などのプロモーションを積極的に展開し、ISP事業以外の収益をさらに伸ばしたい考えだ。
通期の営業利益と経常利益の見通しはそれぞれ、前期末見込みの15倍となる15億円に、純利益は同35倍の7億円に上方修正した。この半分は第1四半期ですでに稼ぎ出しているが、「第3四半期で販促活動を活発化させる際のコストなどを見越して固めに読んだ数字」(山本社長)だとしている。
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