三菱電機は7月28日、今年度第1四半期の連結決算を発表した。DVDレコーダー「楽レコ」の投入などで家電分野の売り上げが改善。「当初の目標としていた、DVDレコーダー市場のシェア10%をすでに獲得した」(三菱電機広報部)。
一方で、携帯電話は低迷した。海外向け端末は好調だったが、国内向け端末の売り上げが減少。「6月に投入したD900iも、想定より売れていない」(三菱電機広報部)。四半期の出荷台数は非公表だが、今年度上期の売り上げ見通しは、前年同期比26%減の170万台としている。
連結売上高は7252億円で前年同期比2%減だが、円高の影響などを差し引いた実質売上高は同2%増。営業利益は262億円(同193%増)、当期純利益は124億円(同19倍)。コスト削減を進め、原価率を同2.9%減らしたことが増益要因となった。
営業利益が前年より減ったのは、携帯電話事業を含む情報システム分野のみだった。
また持分法損益が50億円改善して26億円の黒字に転換。「このうち49億円がルネサステクノロジによる利益」(経理部長の佐藤行弘上席常務執行役)と、ルネサスの好調もアピールした。
今年度中間期の業績見通しは以下の通り。海外を中心に産業メカトロニクス部門やエアコン事業の好調を見込み、売上高以外で大幅に上方修正する。
- | 修正前 | 修正後 |
---|---|---|
売上高 | 1兆5500億円 | 1兆5500億円 |
営業利益 | 150億円 | 350億円 |
税引前当期純利益 | 100億円 | 300億円 |
当期純利益 | 50億円 | 150億円 |
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