劇場がある暮らし――Theater Style
「国内市場には必ず戻ってきます」――ソニーのリアプロTV戦略(1/3 ページ)
液晶/DLP/LCOSなどマイクロデバイスを使ったリアプロTVが、米国で昨年から大ヒット商品となっている。CRT管を使った従来のリアプロTVに比べて画質面で大幅に向上しただけでなく、本体サイズもCRT方式に比べて非常に薄型・コンパクトでスタイリッシュになっているのが人気の秘密だ。
このリアプロTVに以前から積極的に取り組んでいるのがソニーだ。
“グランドベガ”の愛称でリアプロTVを全世界展開する同社は、国内でも42/50/60インチという大画面リアプロTVをラインアップ。同サイズのプラズマテレビよりも半分以下の価格で迫力の大画面環境が手に入るコストパフォーマンスから、映画ファンなどに根強い人気を博している。
もっとも、国内で展開している現行の「HD900シリーズ」は、発売が2002年10月と2年前のモデル。毎年新製品が投入される米国市場より二世代ほど型落ちモデルなのだ。
だが先週の連載記事(Theater Style)で紹介した通り、先日ソニーは期待の新デバイス「SXRD」を搭載したリアプロTVを米国で発表した。また米国市場では、クリスマス商戦向けに液晶方式の強力な新モデルをすでに市場投入している。「そろそろ日本のグランドベガも、ニューモデル登場?」との期待も大きい。
ソニーのリアプロTV事業戦略について、テレビ事業本部PJ設計部門長の井上達也氏に話を聞いた。
井上氏は同社のリアプロTV事業について「透過型液晶方式のグランドベガが、米国で昨年火がついて人気商品になっている。TV事業の中でもリアプロTVは『第3のフラットTV』として重要な位置付け。ソニーとしても柱にしていきたいものの1つ」と語る。
米国ではリアプロTVトップシェア
「米国向けの液晶リアプロTVは、まずハカマをなくしてプラズマテレビライクなデザインにしようということから始まり、開発部門と一緒になって商品化にあたった。デバイス部門とセット部門が一緒になって開発できる体制もソニーの強み。マイクロデバイス方式ではソニーとサムスンが2強でシェア争いをしており、CRT方式も含めるとリアプロTV分野ではソニーが全米トップシェア」
リアプロTVの新製品はまず米国から、が最近の同社の傾向だ。だが先日、液晶リアプロTVを中国とインドに投入する計画を発表。今後需要拡大が見込めるアジア市場で拡販に力を入れる方針も打ち出している。
「ソニーのリアプロTV戦略では、市場が一番大きな米国でまずナンバーワンを確保し、次に米国同様の需要が見込める中国などアジアでの展開を考えている。中国はリビングの環境も米国並みに広く、ハイビジョン放送も徐々に始まりつつあり、さらに北京オリンピックに向けてハイビジョンの大幅普及が見込める。また欧州でもすでに液晶グランドベガ3モデルを発売している」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
NEC、委託先の情報漏えいで謝罪 「セキュリティ事業を手掛ける企業として反省」
-
3
Google、「Gemini 4 Carbon」発表 「Argon」公開から2週間、サイバー防御能力などを強化
-
4
渦中のGMO、熊谷代表の発信は“火に油”か? 「経営トップが自ら広報」の功罪
-
5
JALの予約システムに不正アクセス 約9万人分の予約情報が漏えい 一部ではパスポート番号も
-
6
Apple、初のタッチ対応「MacBook Pro」発表 新型OLED搭載、国内価格は49万9800円から
-
7
VTuber「兎田ぺこら」グッズにSNSで風評被害→示談成立 「保護者同伴で謝罪などがあったため」
-
8
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
9
「ツイキャス」不正アクセスで停止 復旧までに「相応の時間」
-
10
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR