「東京ゲームショウ 2004」が開幕した。14回目となる今回のゲームショウは、幕張メッセの1ホールから7ホールまでの約4万7000平方メートルを使い、史上最多となる117の出展社がブースを構えた。中でも注目は、ソニーの「PSP」と任天堂の「ニンテンドーDS」(NDS)のポータブル対決……のはずだが、ソニーが多くの試遊機を展示している一方、NDSは会場で1台も見ることができない。
それもそのはず。任天堂は、秋に開催するプライベートショウで大々的にNDSを披露するため、ゲームショウには出展しなかった。対応ソフトメーカーのブースにもNDSの実機は一切展示していない。このため、価格や発売日を含めて発表を済ませているNDSの姿がなく、正式発表前のPSPが大々的に展示されているという、ちょっと変わった状況になっている。
さて、注目のソニーブースには、「PSP」と新型のPS2がいっぱいだ。PSPには、既に72のタイトルが予定されているが(9月24日現在)、ゲームショウではこのうち23タイトルがプレイアブル(試遊可能)な状態で展示されている。会場には初日から多くの人が詰めかけているが、試遊機の数も多いため、待ち時間は比較的短くすむだろう(別記事を参照)。
一方、本体を見ることのできない「ニンテンドーDS」だが、ごく一部のソフトメーカーが対応ソフトの展示を行っていた。本体がないため、看板やディスプレイに頼ったイメージだけのデモンストレーションにならざるを得ないのだが、それでも操作感やゲームの雰囲気は感じ取ることができる。
セガブースでは、12月2日に本体と同時発売する予定の「きみのためなら死ねる」を展示中だ。同ソフトは、“ニンテンドーDSならでは”の機能となるタッチパネルディスプレイを駆使した“タッチアクション”ゲーム。会場ではテレビサイズのタッチパネルディスプレイを使い、「さわって!」「さわって!」(看板にそう書いてある)と来場者を誘っている。
「“きみのためなら死ねる”は、DSの独自機能を活かしたゲームです。プレイヤーは主人公の“ぱっとしない、ふつうの少年”になり、ナイスバディな女の子とラブストーリーを展開するのですが、その過程でさまざまな試練が待っています。プレイヤーは、画面をタッチしたり、こすったり、つついたりしながら、試練を乗り越えていくのです」(セガ)。
たとえば、大量のサソリを運搬していた車が事故を起こし、ナイスバディの彼女にサソリが群がってしまう。プレイヤーは、タッチパネル〜つまり彼女のナイスバディから、指技(?)を駆使してサソリを払いのけるのだ。そんな、嬉しくもありえないスキンシップのシチュエーションがてんこ盛りらしい。「衝撃と感動と奇跡のラブストーリーです」(同社)。
なお、詳しく知りたい人は、セガの専用ホームページを参照してほしい。
もう一つのプラットフォームであるマイクロソフトの「Xbox」も元気だ。オンラインサービスの「Xbox Live」に対応した注目のシューティングアドベンチャー「Halo 2」を含む35タイトルを出展。さらに11月25日に発売予定のXbox専用Webカメラ「Xbox Cam」を使ったビデオチャットのデモンストレーションにも力を入れている。
このビデオチャットは、Xbox Liveの一機能として提供されるもので、最大5人までの多地点ビデオチャットが実現するという。もともと音声チャットを実装しているXbox Liveだが、「ブロードバンドが世界一安い日本で、世界に先駆けてビデオチャットサービスを投入する」(同社)。
もちろん、単なるビデオチャットでは面白くない。同梱のソフトでは、ビデオチャット中の自分の顔に音や絵文字を入れる「ポップアップ」、画面に白黒フィルタやモザイクなどのエフェクトをかける「ビデオ・エフェクト」、ユーザーの声をロボットやお爺さんの声などに変えてしまう「ボイスエフェクト」など、遊べる機能を付加している。中でも、チャット相手のコントローラを遠隔操作して振動させることができる「シェイク」はユニークだ。「チャット相手が寝てしまったら、シェイクで起こしてあげましょう」(同社)。
Xbox Camの価格は7140円(税込み)。なお、詳細については別途記事を掲載する予定だ。
「東京ゲームショウ2004」の会期は、9月26日(日曜日)まで。入場料は、中学生以上が1200円(当日)、小学生以下は無料となっている。
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