1インチHDDのコストダウンによって、iPod miniやMuVo2のような新規商品が登場している。日本ビクターが9月14日に発表したHDD MPEG-2ビデオカメラ「Everio」もそんな1台だ。
HDDをメディアに利用したビデオカメラの新たな可能性を、ポケットスタイル「GZ-MC100」/グリップスタイル「GZ-MC200」という2つの“Everio”を通じて探ってみたい。
※なお、今回のレビュー機は画質のチューニングが未完成のプロトタイプなので、撮影画像の評価は控えた。また、メニューや本体仕様など最終製品と異なるケースがあることをあらかじめ断っておく。
まず外観から見てみよう。(むっ? 誰かのレビューのようだ)
“Everio”は横型の斬新なスタイルを採用したGZ-MC200と、同社のDVカメラ“ポケットe-ムービー”のような縦型スタイルのGZ-MC100の2モデルがラインアップされている。両機種はスペック面での違いはほとんどない(液晶開閉動作と電源ON/OFFが連動するクイックパワーオフ機能がGZ-MC100のみに搭載)。
“HDDムービー”という新規商品にふさわしいスタイルといえばGZ-MC200の方だろう。グリップ部から角度を可変できる独自機構も、これまでになかった映像が撮れそうだ。
だが、実際に使ってみるとこれが思いのほか使い辛いことに早晩気づくことになる。液晶モニター側がボディに固定されてレンズ側を回すという機構は、DVカメラなどで回転式液晶モニターに慣れてしまった体には非常に違和感を感じる作業なのだ。
実際に回転可能な角度も上下に各45度しかなく、カメラを上から構えてのハイアングル時や下から見上げるようなローアングル時なども、撮影範囲は意外と狭い。
それに比べてDVカメラ同様の回転式液晶モニターを採用したGZ-MC100は、スタイルこそ地味だが、手をイッパイに伸ばしたハイアングルから地面ギリギリのローアングルまでこなすなど撮影の自由度は高い。また液晶が180度反対側に回転するため、自分撮りやツーショット撮影なども難なくこなす。
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