ITmedia NEWS >

“コロンブスのタマゴ”がつまったBOSEのiPod用スピーカーシステム

» 2004年10月01日 17時18分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ボーズはiPod/iPod mini用スピーカーシステム「SoundDock」を発表、10月15日から発売する。価格は3万4860円。販売は同社とアップル、各オンラインストアと直営店(アップルストア、BOSEファクトリーストア・BOSEセレクトショップ)のみで行われる。

photo SoundDock

 新製品は、Dockコネクタを装備した第3/4世代iPodならびにiPod mini専用のスピーカーシステム。本体中央にiPodをセットするだけで、一切の配線なしにiPodの音楽を大勢で楽しむことができる。

photo このように差し込むだけで利用できる。第3/4世代iPodならびにiPod miniの本体形状にあわせた5枚のアダプタが付属し、利用するiPodにあわせて取り換える必要がある

 本体サイズは303(幅)×169(高さ)×165(奥行き ミリ)・2.1キロで、カラーはグロスホワイト。同社がこれまでに開発してきた小型スピーカーのノウハウが投入されており、新開発の60ミリエンクロージャーにフレアロングポートの組み合わせで、小型ながらも豊かな低音の再生に成功したという。

photo iPod miniとの組み合わせ

 「音響再生装置の最も大切な部分はスピーカー。その開発において技術や天才性を要求されるのは、小さなスピーカーで低域を再生すること。これは物理的な不可能を可能にするほど難しい。わたしたちはこの分野において先行していると自負しているし、新製品にはそうした“コロンブスのタマゴ”がたくさんつまっている」(同社代表取締役社長 佐倉住嘉氏)

photo 同社代表取締役社長の佐倉住嘉氏。「ドックといってもホットドックのdogじゃないですよ(笑)。名前が勘違いされそうな以外は、完ぺきな製品です」

 バッテリー充電機能を持っており、再生しながらの充電も可能。ワイヤレスリモコンも標準で備えており、「電源のオン/オフ」「音量」「曲スキップ」「再生/停止」といったiPod用リモコンと同等の操作を離れた場所から行える。

photo バッテリー充電機能も備える
photo リモコンで操作。SoundDockにセットしていると、iPod本体でボリュームを調整することはできなくなる。

 同社はデジタルオーディオプレーヤーの市場について、今年に入って大きな伸びを見せている製品ジャンルで、なかでもiPodの人気が高いと分析。「唯一弱点があるとしたら、それは家庭内での利用にあまり適していないこと。家庭内でもiPodのコンセプトを楽しめる製品として、Sound Dockを企画した」と製品化の意図を述べる。

photo 本体前面にはボリューム調整ボタンのみ
photo 背面。電源ケーブルのみというシンプルさ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.