千葉・幕張メッセで10月5日、映像、情報、通信の複合展示会「CEATEC JAPAN 2004」が開幕した。
アジア最大級となる映像、情報、通信の複合展示会には、今年は国内外の728社/団体が出展。IT/電子分野における最先端技術・製品の展示が行われている。10月9日までの5日間開催し、約19万1000人の来場者を見込んでいる。開場時間は午前10時〜午後5時。
会場では、各社の最先端技術製品が集結し、幅広い内容の展示が行われている。
シャープブースでは世界最大サイズの65V型液晶テレビを参考出展している。
また、ブルーレイ&DVDハイブリッドレコーダーも参考出展。こちらはかなり商品化に近い仕様になっているようだが、担当者からは詳細な仕様は教えてもらえなかった。「年内に詳細は発表する予定。逆に発表が近いので、CEATECでは詳細の紹介は控えた」(同社)
ソニーブースは液晶/プラズマテレビ「ベガ」を中心に、HD対応を前面に押し出す展示。ハイビジョンハンディカムや、HD表示可能なVAIO用23型液晶ディスプレイなどのデモも行われているほか、先日、ディーラー向け展示会にて紹介されたSXRD搭載70型リアプロTVも展示されており、その画質を自身の目で確かめることができる。そのほか、新型「スゴ録」やHDDウォークマン、BD-ROMプレーヤーの展示も。
日本ビクターのブースでは、世界最高解像度の4K2K D-ILAプロジェクターによるデモや、北米で発売されているHD-ILAリアプロジェクションテレビが注目を集めている。
またDVDレコーダ“怪録LUPIN”シリーズで、DVD+HDDハイブリッドレコーダにMiniDVデッキを組み込んだ新タイプの3 in 1レコーダを参考出展している。
モバイル関連の展示もにぎやかだ。
ドコモブースでは、253iシリーズ3機種や発表されたばかりの企画端末4モデルを展示。冬に向けて、FOMAの投入が一休みしている中で、PDC端末が勢揃いしている。KDDIブースではタマゴ型の「A1403K」、東芝ブースではボーダフォン向けのデザイン端末「nudio」と、未発売の新機種に触ることができる。
モバイル関連の技術展示では、携帯電話向け燃料電池開発とモバイル向け地上デジタル放送(1セグ放送)に注目したい。ドコモとKDDIが、携帯向け燃料電池を展示しており、ドコモブースでは発電の様子も見ることができる(9月30日の記事参照)。1セグ放送受信端末は、三洋電機が開発。実際に会場内に電波を飛ばし、映像を見せている。
もう1つのみどころは、モバイル向け地上デジタル放送(1セグ放送)対応端末だ。三洋電機が「W21SA」にチューナーを内蔵した端末のデモを行っているほか、東芝がコンセプトモデルを展示し、注目を集めている。日立製作所、ソニー、松下なども1セグ放送のコーナーを設けており、携帯メーカーが競って開発を進める状況だ。
CEATEC基調講演には松下電器産業の中村邦夫社長が登壇。「『技術立国・日本』が創るユビキタス社会」と題して、同社のデジタルTV用情報サービス「Tナビ」などを紹介し「放送と通信は融合し始めた」と語った。
そのほか各種コンファレンスや、各界トップ・キーパーソンによるキーノートスピーチ、パネルディスカッションが多数予定されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR