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CEATECに見るBD対HD DVD――シャープは間もなくBDレコーダーを正式発表CEATEC JAPAN 2004

» 2004年10月05日 16時56分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 CEATEC JAPAN 2004では、次世代DVDに関する出展も盛ん。Blu-ray Disc(BD)レコーダー/プレーヤーを展示したのがシャープ、三菱電機、ビクター、パイオニア、ソニー、パナソニック。HD DVDプレーヤーを展示していたのが三洋電機、東芝、NEC。各社の展示を紹介する。

近日中にBD/DVDレコーダーを正式発表するシャープ

 シャープは、同社ブースにBDレコーダー「AQUOS ハイビジョンレコーダー」を展示。近日中に正式発表することを明らかにした。

photo シャープが近日中に正式発表するBlu-ray Discレコーダー「AQUOS ハイビジョンレコーダー」

 正式発表間近ということで詳細なスペックなどは明らかにされず、確認することができたのは「BD-REへの記録に対応」「DVDも録画可能」「地デジチューナー内蔵」の3点のみ。「AQUOS ハイビジョンレコーダー」という名前の通り、同社ではHD対応AQUOSとの組み合わせを提案し、HD環境=AQUOSというイメージ作りを狙う。

 ドライブとピックアップも自社製とのことだが、BD/DVDのデュアルピックアップなのか、それぞれに別途、ドライブを搭載しているのかは不明。価格も未定だが、「ある程度の価格にはなる」(同社)という。

photo 展示機は裏面もがっちりガード

 三菱電機、ビクター、パイオニアの3社はいずれも参考展示で、発売時期や価格はいずれも未定。各社ともピックアップ・ドライブは自社開発しており、パイオニアはBD・DVD±R/RWのデュアルドライブを2005年中に発売するとしていた。

photo 三菱電機の参考展示BDレコーダー。
photo ビクターの参考展示BDレコーダー。
photo パイオニアの参考展示BDレコーダー

 発売時期について各社へ細かな話を聞くと、DB-ROMの規格が完全に固まらないと動けないという趣旨の発言をしており、パッケージソフトの発売と歩調を合わせたいという意図が見えた。

photo パイオニアが2005年中に発売する予定のBD・DVD±R/RWのデュアルドライブ。BD-R/RE、DVD±R/RW、DVD-R DL、DVD+R DL、DVD-ROMに対応する。

HD DVDも2005年後半の製品化を目指す

 三洋電機と東芝、NECはHD DVDプレーヤーを展示。三洋電機はHD DVD/DVD/CDのトリプル対応光ピックアップの開発を進めており、光学的にはリード/ライト共に可能な段階まで完成している。プレーヤー/レコーダーの商品化に関しては、2005年後半を目指すとしている。

photo 三洋電機のHD DVDプレーヤー。展示機に搭載されているのはHD DVD専用のピックアップで、CDやDVDの再生は不可
photo 東芝のHD DVDプレーヤー

 NECはPC用HD DVD/DVDデュアルドライブを展示。VC-1コーデックされた映像の再生デモを行っていた。製品化は2005年後半が予定されており、PCへの搭載を目指すとしている。また、薄型タイプの開発も進められており、「2006年後半にはノートPCへHD DVDのドライブを搭載することができるのではないか」(同社)

photo NECのPC用HD DVD/DVDデュアルドライブ

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