CEATEC JAPAN 2004の日本ビクターブースが面白い。
DVD+HDDレコーダにVHSビデオデッキをプラスした3 in 1がマーケットで受けているが、ビクターが新しいハイブリッド機として提案しているのが、DVD+HDDレコーダにMiniDVビデオデッキを融合した「Mini DV+HDD+DVDレコーダ」だ。ブースでは試作機が参考出展されている。
DVカメラで撮影した映像は、IEEE1394やビデオ出力でレコーダに取り込むのが一般的だが、MiniDVビデオデッキを搭載したMini DV+HDD+DVDレコーダは、録画したテープをそのままポンと挿入するだけで、DVDやHDDへのダビング・編集が簡単に行える。
MiniDVデッキ部は再生がメインだが、試作機では編集した映像をテープに戻したり、テレビ番組の録画も行える録画機能搭載も想定しているという。
「製品化は未定だが、早い時期に市場投入したい。テープ録画機能の搭載は検討中」(同社)
同様のコンセプトで参考出展されていたのが、MicroDriveが読み込めるPCカードスロットを搭載したDVD+HDDレコーダ。先日発表されたHDDビデオカメラ「Everio」で撮影した映像をDVDや内蔵HDDに直接取り込むことができるという。こちらもMicroDriveへの録画機能は検討中とのこと。
録画番組のMicroDriveへのコピーなどが実現すれば、ビデオプレーヤーなど新たな商品展開も期待できそうだ。こちらも発売時期などは未定。
フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応した46V型の液晶ディスプレイも参考出展されている。
フルHD対応液晶テレビでは、三菱電機が今年5月に37V型を商品化しているほか、シャープも今年6月に発表したAQUOSシリーズハイエンドモデルの45V型でフルハイビジョン対応を実現している。
ビクターが参考出展した46V型には、同社の高画質化エンジン「GENESSA」をフルHDに対応させた新バージョンを搭載し、精細感ある高画質映像を作り出している。「来年以降の商品に、フルHD対応GENESSAを搭載していく予定」(同社)
また、液晶テレビの課題である「応答特性による残像感」を大幅に改善する「LCD高速応答ドライブ技術」も参考出展。ビクター独自のディスプレイドライブ技術を搭載したLCDパネルドライバーを搭載することで、残像感の少ない、クリアな動画表示を可能にした。
「社内でコードネーム“アレグロ”と呼ばれるLCD高速応答ドライブ技術は、人間の目の特性を応用しているため、測定器で計測しても違いがハッキリとは表れない。ビクターが長年培ってきた人間工学的技術を活用した。来年以降の商品にこの新技術を取り入れていく予定」(同社)
「プロジェクトX21」展や「A&Vフェスタでも注目を集めていた「D-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)」デバイス搭載リアプロTVも出展。美しい大画面映像を間近で観ることができる。
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