NTTと「goo」を運営するNTTレゾナントは10月26日、新検索サービスの実験サービスを公開した。検索ニーズの多様化に対応し、効率的な情報取得を支援するナビゲーション型サービスやブログ検索などを導入。利用状況を検証した上で来春以降に正式サービス化する。
ディレクトリ型、Web全文検索エンジン型に続く“第3世代”の検索サービスを探る「ナビゲーション・プロジェクト」の第1弾。NTTサイバーソリューション研究所の技術を活用し、情報との“出合い”や欲しかった情報への“気付き”を支援する新サービスを検討する。NTTの研究成果をフィールド実験する場として設けた「gooラボ」内で公開した。
新サービスは(1)検索支援「トピック・マスター」、(2)ブログ検索「ブログスコープ」、(3)パーソナライズ「パーソナルサマリ」、(4)最新話題提示「ホットウィンドウ+」──の4つ。
トピック・マスターは、ニュース記事に対するキーワード検索結果の中から、共通するトピックを抽出して分類表示する。
例えば「地震」で検索すると、各記事中に共通する頻出要素「新潟県中越」「山古志村」を抽出して右サイドに一覧表示。クリックすると、要素で絞り込んだ記事一覧が表示される仕組みだ。従来のランキング方式による検索結果分類方式に比べ、絞り込み後の適合率が約2倍に向上しているという。
ブログ・スコープは、RSSに加えてブログ記事自体の全文検索が可能。類似記事の検索機能や、ブログ記事中のリンクをランキング表示するコーナーも設けた。
パーソナルサマリはWebブラウザベースのRSSリーダー。各サイトが配信するRSSをドラッグ&ドロップでページ内に自由にレイアウトできるインタフェースが特徴で、HTMLも同時表示できる。
ホットウィンドウ+は、ネット上で関心が高いキーワードを提示してくれる“気付き”支援サービス。話題が共通するニュース記事やブログの量と“新鮮さ”から話題語を抽出し、ユニークなインタフェース上に一覧的に表示する。
実験はトピック・マスターとブログ・スコープが来年1月末まで、パーソナルサマリが来年3月末まで、ホットウィンドウ+が来年2月末まで。利用状況やユーザーの意見を検討し、有望なサービスは正式サービスにつなげる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR