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前編:1万円以内で購入できるリモコンの逸品を探す小特集:デジタル放送時代の学習リモコン(3/4 ページ)

» 2004年11月01日 20時19分 公開
[浅井研二,ITmedia]
photo audio-technica「ATV-531」(オープン。5000円程度)

 「RM-VL501」のようにあらゆるAV機器を網羅してはいないが、16社のDVDプレーヤー、5社のDVDレコーダー、14社のテレビ、14社のビデオ、13社のテレビデオ、14社のAVアンプ、8社のBSデジタルチューナーをプリセット。「DVD」「VTR」「AV AMP」「BSD」「TV」の5つのモードに切り替えられるのも同様だ。

 こちらも液晶表示部はないが、逆にそのシンプルさをデザインに生かしている。テーブルの上に置いておいても、様になる感じだ。51(幅)×215(高さ)×21(厚さ)ミリ、質量約110グラムとスマート。厚さ21ミリなのは電池収納部(単4×2本)と信号送出部のみで、それ以外の部分は1センチ程度と非常に薄型だ。信号の強さを犠牲にしたり、ボタン電池を採用すれば、1センチのフラットにできたかもしれないが、それでは実用性が損なわれると判断したのだろう。

 ボタンの配置で面白いのは、中央の再生/停止/早送り/早戻し/一時停止が、カーソル+決定ボタンのように菱形に置かれていること。実は専門ボタンと呼ばれるエリアには、これとは別のカーソルと再生制御も用意されている。ただし、この専門ボタンはDVDおよびTVモードのみに使えるもの。それ以外は中央より下の兼用ボタンだけを使うので、先ほどの菱形のボタン類は機器によってはカーソルキーにも利用されるわけだ。また、いちいち機器切替しなくてもいいように、電源ボタンは機器切替ボタンとは独立して5つ分用意されている。

photo これが「TV」と「DVD」モードのみで利用する専用ボタン。別の機器モードでも、ここは学習ボタンとして利用不可

 カラーボタンをはじめ、BSデジタルで利用するボタン類はすべて1〜12の数字ボタンに割り当てられている。つまり、本来の数字ボタンの機能であるダイレクト選局は、BSDモードでは利用できない。これは残念だ。また、カラーボタンは横並びではなく、2列2行の配置で、操作時に少しとまどってしまう。

photo 「BSD」モードで利用する「番組表」「dデータ」などのボタンは数字ボタンに割り当てられている。カラーボタンはこのような配置

 プリセット呼び出しは、「録画」を押しながら、設定したい機器電源ボタンを押す。そして、2桁のメーカーコードと2桁の機器コードを数字キーで入力すればいい。小さくまとめられた対応表はやや理解しにくいのだが、マニュアルだけでなく、リモコンの裏側にも記載されているのは親切。

 学習はなぜか、BSD、TVモードのみ可能となっている。記憶容量の関係だろうか。また、学習できるのは前述の兼用ボタンだけだ。手順は、「録画」を押しながら、「BSD」または「TV」のモード切替ボタンを押す。あとは、RM-VL501と同様だ。ただ、学習完了を示す音はなく、インジケータの点灯のしかたで判断するしかない。また、たまに学習の反応が鈍いときがあるのも気になった。また、本体同様、ボタンも薄型なので、やや押しにくい感じだ。

小型液晶を装備し、低価格ながら本格的〜「RM-A1500」

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