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写真もゲームも“ご機嫌”の「iPod Photo」を触ってきたっぽいかもしれない(1/2 ページ)

» 2004年11月02日 01時36分 公開
[こばやしゆたか,ITmedia]

 11月1日、アップルコンピュータは、「iPod Photo」と「U2 Special Edition」のプレス向け発表会を開催した。例によってその場でべたべたと触ってきたので、ファーストインプレッションをお届けしよう。

photo iPod Photo。デザインは第4世代とかわらない
photo 音楽再生中に表示されるアルバムワークス。その音楽データに埋め込まれている画像が表示される

 まず、米Apple Vice President Marketing兼アップルコンピュータ代表取締役の前刀禎明氏が、「iPodはハードとして優れているのは当たり前で、さらにファッションアイテムとして受け入れられた」と説明。iPod miniサイズのプラスチックカードをつけて、御自由にお持ちくださいとしたポスターを渋谷などに貼ったのだけど、スタッフがカードを貼りつけるのに20分かかるのに、なくなるのは1分だったそうだ。

 他社の競合商品もいろいろでてきているが、まだまだエモーショナルな訴求力というところではiPodが進んでいると強調。

 続いて米Apple iPod製品 マーケティングディレクターのStan Ng氏が登場。機能的な説明に入る。「いまでこそiPodはMacintoshとならぶディビジョンになっていますが、最初は二人だけのチームでした。そのうちの一人が彼です」(前刀氏)という人だ。そのNg氏の最初の話がおもしろかったので、できるだけそのまま記してみよう(オリジナルは英語だけど)。

photo U2 Special Editionを掲げるStan Ng氏。まだこのモデルは世界で12台しかないのだそうだ

 2001年に最初のiPodが登場して以来、人々が音楽を聴く形態が変わってきました。累積では600万台を出荷し、いまでは世界中の大都市で白いイヤホンを見ることができます。

 では、次はどうなるのでしょう。

 ビデオという意見はあるのですが、ビデオをポータブルにするのには、課題がたくさんあります。たとえば、いま一番普及している動画メディアはDVDですが、それをポータブルに転送するのは非合法になっています。このようなところから、「音楽と一番相性が合うのは写真だ」と私たちは考えました。

 写真というのは多くの場合、仲間と思い出を共有する(shere)ために使われます。かつては、写真を撮ったら(ワンアワーの)現像所にいかなければいけませんでした。しかし、いまやデジタルカメラが最も売れている家電になる時代です。これはいろいろな方法で写真を見せることができますが、持っているすべての写真をポケットに入れるということはできませんでした。

 でも、iPod Photoならそれができます。

 わたしは、クパチーノから飛行機にのって日本に来たのですが、隣の席の人に家族のことを聞かれました。そこで、わたしはiPod Photoを出して、娘の写真を端から全部見せたんです。途中でもういいって顔をされましたが。

 iPod Photoなら、娘の写真といつも一緒にいられるのです。

iPod Photoの使い方

 iPod Photoに画像データを転送するには、「iTunes 4.7」が必要だ。

 iPod Photoも今までのiPod同様、IEEE 1394もしくはUSB2.0でパソコンと接続する。同期のために必要なのは「iTunes 4.7」だ(すでに公開されている)。

 iTunes 4.7は、Macintoshの場合iPhotoのライブラリ、Windowsでは「マイピクチャ」フォルダにある画像データ(他のフォルダも指定可能)を、iPod Photoに合わせた形にコンバートしてシンクの形で転送する。コンバート後のフォーマットはアップル独自で、サムネイル、iPod Photoのディスプレイ、外部接続のテレビのそれぞれに最適な画像があらかじめ作られている。またテレビについては接続するのがNTSCかPALかによって(iTunesに設定がある)、それぞれに最適なガンマ補正がされている。データサイズは、1画像あたり約800Kバイトになるとのこと。また、設定によって、これらとは別にオリジナルサイズの大きな画像も転送できる。

photo iPod Photoを接続すると、iTunesの環境設定にこのような画面が増える
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