IntelとLG Electronicsの幹部は11月15日、無線ブロードバンドのインターネットアクセス国際標準に関して協力していくことで合意した。
この合意により両社はIntelが後押しするWiMax (Worldwide Interoperability for Microwave Access) 標準と、韓国のWiBro (Wireless Broadband) 標準を合体させる作業に取り組む。LG Electronicsの広報担当者によれば、Intelのクレイグ・バレットCEOとLGの 金雙秀氏がソウル市内のホテルで会談して決まったという。
WiMaxとWiBroは、同じ基礎標準であるIEEE802.16の別バージョンに基づいている。WiMaxは数十キロメートル離れた場所にある受信装置に数十Mbpsの信号を送ることができる。一方、WiBroは1Mbpsの信号を最高時速70キロメートルの移動体に送信することができる。
「BWA(ブロードバンド無線アクセス)標準を一つにまとめることで、送受信機、システムへの無駄な投資を避けることができ、消費者はBWAサービスを低価格で享受できる」とLGの広報担当者は述べている。
WiBroシステムの導入は、韓国ではかなり進んでおり、政府はWiBroの認可をKT、SK Telecom、Hanaro Telecomの3社に与えるものとみられている。
一方、WiMaxはIntelがこの技術をサポートした最初のチップであるRosedaleのサンプル出荷を始めたところ。同社は今年9月、試験サービスが2005年中に始まるとの見通しを明らかにした。
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