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「これからの大画面リビングテレビ――PTVの魅力」解説記事(2/2 ページ)

» 2004年11月16日 11時19分 公開
[ITmedia]
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消費電力はブラウン管の28型ワイドテレビ並み

 毎日使うテレビだけに、大画面化による消費電力が気になるところ。電気コタツか電子レンジをつけっぱなしで使うような消費電力に、50インチのプラズマテレビ購入をあきらめたという話も耳にする。

 だが大画面化に伴って消費電力がどんどん増えていくというのは、プラズマやブラウン管のような自発光で直視型デバイスでの話。ランプでスクリーンに投射するPTVは、画面サイズが増えても消費電力にはほとんど影響が無い。

 ちなみにLIVINGSTATIONでは、57V型/47V型両方とも通常使用時は約180ワットと、28型ワイドのブラウン管テレビ並みの消費電力しかなく、低消費電力をアピールする液晶テレビよりもさらに100ワット以上少ない(45V型と比較)。PTVは、今まで通りの消費電力で圧倒的な大画面を楽しめる唯一のテレビといえる。

 また、PTVの主要なパーツは光学エンジンぐらいなので、本体中身はほとんど空間。運搬・移動が楽なのはもちろんのこと、処分する際に産業廃棄物が少ないのも見逃せない。最近不安視されているテレビ画面からの電磁波や紫外線も、投射型のPTVはほとんどゼロに近い。環境に優しく、人にも優しい大画面テレビがPTVなのだ。

photo LIVINGSTATIONの光学エンジン

3LCD方式PTVは画質/コスト/消費電力/設置性のトータルバランスでリビングテレビに最適

 近年のPTVに使われているマイクロデバイスには、大別して3LCD(透過型液晶)/DLP/LCOSの3方式がある。明るさからエンジン部などの性能を含めて、現時点でトータルなバランスが一番いいのは3LCD方式。コストパフォーマンスがPTVの魅力だが、低価格を可能にするのも現時点では3LCD方式が最も適している。

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 さらに、3つのLCDパネルを使って色を出す(同時加法混色)3LCD方式は、フィールドシーケンシャル(カラーホイールを回して色を出す)のDLP方式に比べて自然現象に近い映像表現ができ、DLPにみられるカラーブレイクアップ(字幕の部分などで映像内にRGBの残像が感知される現象)や擬似輪郭といった現象もないため“眼に優しい高画質”を楽しめるのが特徴だ。

 ソニー/エプソン/三洋電機と、国内で発売(もしくは発売予定)されているPTVが、いずれも3LCD方式を採用していることからもその優れた性能が分かる。

 画質/コスト/消費電力/設置性/環境への配慮など、あらゆる面でPTVこそがこれからのリビング向けにふさわしい大画面テレビといえるだろう。

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