韓国政府は11月15日、適度なスピードのブロードバンド接続を提供できる新しい携帯機器向けインターネットサービスに帯域を割り当てた。
同国情報通信省(MIC)は2.3GHz帯のかなりの部分を確保し、この周波数帯を利用するサービスを運営する3社に免許を与える計画だと発表文には記されている。
この新しいシステムは、WiBro(Wireless Broadband)と呼ばれる技術を基盤とし、最大毎時70キロで動くデバイスに1Mbps程度の帯域の信号を提供する見込みだ。WiBroは無線インターネット規格であるIEEE802.16ファミリーの1つで、WiMAXと密接に関連しているが、大きな違いがある。WiMAXは数十Mbpsのもっと広帯域の信号を、数十キロ離れた固定受信機に送るために開発されたものだ。
MICは、WiBroを基盤とする商用サービスが2006年に開始されると期待していると語り、こうしたサービスの市場規模は2011年までに利用者1000万人、売上4兆ウォン(37億米ドル)になるとの予測を示した。
2.3GHz帯の免許は2005年3月に交付されるとMICは述べている。
韓国のメディアは、KT Corp.、SK Telecom、Hanaro Telecomの3社がこの免許に入札する意向を示していると報じている。Dacomは先に入札の意向を示していたが、最近固定ブロードバンドインターネット企業のThrunetを買収し、固定回線サービスに集中する計画を口にしている。
またこの日はIntelとLG ElectronicsのCEO(最高経営責任者)がソウルで会談し、WiBroとMiMAXを統合して市場の分断を避ける方法について話し合った(11月15日の記事参照)。LG Electronicsによると、Intelのクレイグ・バレット氏とLG Electronicsのキム・サン・スー氏は、無線ブロードバンドインターネットアクセスの国際的な統一標準の策定で協力するとの基本合意を口頭で交わした。
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