米通信大手のSBC Communicationsは11月17日、Microsoftのデジタルテレビソフト「Microsoft TV Internet Protocol Television」 (IPTV)Editionを利用して、IPテレビサービスの提供に乗り出す計画を発表した。
SBCとMicrosoftの契約は10年間で4億ドル相当を超す規模となる。米国ではCATV事業者のComcastがMicrosoft TVのFoundation Editionを導入しているが、通信事業者がこの種の契約を結ぶのは初めてだという。
IPTV Editionでは、SBCのファイバーネットワークを通じて家庭内の複数のテレビで番組を視聴でき、HDTVにも対応。ビデオオンデマンド、デジタルビレオレコーダー(DVR)、双方向番組ガイド、コンテンツ保護などの各種機能を備える。
SBCは今年6月から、IPTV Editionを基盤としたIPベースのテレビサービスのテストを実施していた。来年半ばに実地試験を開始、同年後半には商用サービスに乗り出す計画。
SBCはIPテレビ、VoIP、高速インターネット接続といったIPベースの新サービス提供のバックボーンとなるファイバー敷設計画を進めており、来年3月までに建設に着手、2007年末までには1800万世帯に普及させる見通し。
「当社のサービスにより、テレビ利用の方法は変化するだろう。加入者はついに、自分の見たいものを見たい時に見られるようになり、事実上無制限の双方向コンテンツから選択が可能になる」。SBCの会長兼CEO、エドワード・ウィテカー氏はこう話している。
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