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ワイヤレスで快適な“ホームシアター第一歩”――パイオニア「HTP-S2」レビュー:5.1chサラウンドシステム特集(2/4 ページ)

» 2004年11月25日 16時16分 公開
[浅井研二,ITmedia]
photo 各ユニットの外観はシルバー系で揃えられており、チープは感じられない。ただ、スピーカーの底を見ると、メッキ仕上げのプラスティックが露わに……。付属の滑り止めパッドが取り付けられる

 フロント2本に関しては、付属の壁掛け金具を取り付ければ、一般的な木ネジを使って壁に掛けられる。ただ、オプションとして「TVサイド用ブラケット」や「フロア型スピーカースタンド」も用意されているので、そちらを使ったほうが音質面では望ましいだろう。リアスピーカー用のスタンドも用意されている(別売)。サブウーファーは床置きでいい。ただ、センタースピーカーの置き場所には困るかもしれない。防磁なのでテレビの上に置けるが、薄型タイプのテレビだと……(どのスピーカー製品にも共通の悩みだが)。

photo センタースピーカーにケーブルを差し込む。背面に貼られているラベルとケーブルに巻かれているチューブの色を合わせる。赤/黒(+/−)がわかりにくいが、カラーチューブのついているほうが赤

 ケーブルの接続は、アンプ側にはカラーコネクタ(L=白、R=赤、C=緑、SW=紫)端子、スピーカー側は一般的な端子(ツメを押しながら、被覆したバラのケーブルを差し込むタイプ)を採用。スピーカー側にもカラーラベルが貼られているので、同色のラベルが巻かれたケーブルを接続すればいい。リアは左右チャンネルが一体化されたパワードスピーカーなので、サラウンド用ライン出力端子からワイヤレストランスミッターへ接続する。

photo アンプ側のスピーカー端子はコネクタタイプ。こちらは+−を意識する必要はなく、色を合わせて差し込むだけなので簡単

 リアスピーカーへのワイヤレス音声伝送には、2.4GHzのデジタル無線方式を採用。赤外線伝送ではないので、間を遮っても問題はない。マニュアルには距離は10メートル以内、間に障害物があったり、状況によって、音が途切れる場合もあると書かれている。

 ためしに二階の部屋へ持って上がってみると、さすがにちょっと無理があるようだ。途切れはしなかったが、音声が弱く、かすれがちになる。ただ、通常のリアスピーカーの位置はもちろん、同じフロア内で動かす分には、特に問題はなかった。

 アンプの背面に用意された音声入力は、光デジタル(角型)2基、アナログ(RCA)1基となる。光デジタル入力の表記は「DVD/DVR」「BS/CS」で、前面にも「FRONT DIGITAL IN」と書かれた端子を用意している。背面にはDVDプレーヤー(レコーダー)とデジタル放送チューナーを、前面にはゲーム機やPCなどを接続するのが一般的な用途となるだろうか。

photo 光音声入力を2基(前面左下にも1基)、アナログ音声入力を1基装備。ほかはすべてスピーカーへの接続に使用する端子。右側に冷却ファンがある

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