ITmedia NEWS >

冬モデルのオーディオプレーヤーをチェックしてみた――HDD搭載編シリコンオーディオ販売ランキング(2004年11月15日〜2004年11月21日)

» 2004年11月29日 23時17分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  1 APPLE IPOD MINI 2004/7/24 26800
2  2 APPLE M9282J/A 2004/7/21 31800
3  3 RIO JAPAN RIO SU10 128 2004/7/24 オープン
4  5 ソニー NW-HD2 2004/10/10 オープン
5  6 RIO JAPAN RIO SU10 256MB 2004/10/1 オープン
6  4 IRIVER IFP-890 2004/5/1 オープン
7  7 APPLE M9268J/A 2004/7/21 42800
8  30 エヌエイチジェイ VP-208 2003/10/1 オープン
9  9 シーグランド XB400-256MB 2004/1/31 オープン
10  11 ソニー NW-E75 2004/7/1 オープン

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 先週に引き続き、ランキングに大きな変動はなし。10月1日に販売開始されたエヌエイチジェイ(NHJ)のシリコンストレージプレーヤー「VP-208」が再度のランクインを果たしたほかは、先週と変わらぬ顔ぶれ。

 ところで、冬商戦はまさにこれから。HDD搭載ポータブルオーディオプレーヤーの新製品も多くこれから実際に店頭へ並び始める。今回は、実売価格が3〜5万円と“がんばった自分へのご褒美”にもちょうどいいこのジャンルの製品から、特徴的な機能やスペックを持つ機種を取り上げてみたい。

大容量が欲しいならば

 「HDD搭載タイプが欲しい」という最も大きな理由がこれだろう。ポータブルオーディオプレーヤーに利用されているHDDは1/1.8インチが主流で、HDD自体の容量としては1.8インチ/60Gバイトが現在のところ最高だ。

 その60GバイトHDDを搭載するのが、iPod Photo(M9586J/A)gigabeat F60。いずれもカラー液晶を搭載しており、ジャケット写真などのデータを転送して楽しむこともできる。

photo gigabeat F60

 ちょっとしたノートPCよりも大容量のHDDとなるだけに、容量不足の心配はほぼないだろう。しかし、1.8インチのHDDとカラー液晶を搭載するためにやや大柄になってしまっており、値段もそれなりにしてしまう(それぞれの直販サイト価格でiPod Photo M9586J/Aが7万140円、gigabeat F60が6万4800円)。

長時間駆動が欲しいならば

 シリコンストレージタイプに比べて、HDD搭載タイプは一般的に連続駆動時間が短い。これは回転部品であるHDDを搭載していることが一番の理由だが、いくつかのモデルでは20時間を超えるような連続駆動時間を実現している。

 とにかく長時間駆動が欲しいならば、ソニーのNW-HD1/2だろう。MP3の再生には対応しないが、連続再生30時間というスタミナぶりは心強い。

photo NW-HD1と2の基本機能は同一。リモコンの有無や本体カラーが異なる

 MP3対応が必要ならば、リオ・ジャパンのRio Carbonという選択肢もある。1インチ/5GバイトのHDDを搭載する小型プレーヤーだが、20時間という連続再生時間を誇る。

 また、クリエイティブメディアのZen Microも長時間駆動という意味では特徴のある1台だ。連続駆動時間は約12時間だが、バッテリー交換機構を備えており、スペアを用意していれば不意のバッテリー切れにも対応できる。

まずは試してみたいというならば

 1万9000円と「HDD内蔵型ポータブルオーディオプレーヤーでは業界最安」(同社)なのが、ピーシーデポコーポレーションの「OZZIO musica α5」だ。

photo OZZIO musica α5

 カラー液晶こそ備えないが、5GバイトのHDDを搭載しており、MP3/WMA/OGGの音楽ファイルを最大約2500曲収録可能だ(WMA 64kbpsの場合)。FMラジオやダイレクトレコーディング機能、内蔵マイクを利用したボイスレコーディングなどの機能も備える。


 最近、時期柄か仕事柄か「何を買えばいいかな?」とよく聞かれれる。スペックを確認することも必要だが、加えて、筆者は「店頭で手に取ってみて、気に入るかどうかチェックしてみたら」と答えている。

 常時携帯するものだけにスイッチ位置や重量バランス、質感など、カタログでは分からないところを自分自身の目で確認して欲しいと思うからだ。購入前にはできる限り直接店頭で品物を手に取ってみることをお勧めする。

 

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.