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HDD容量はまだまだ増える?DVDレコーダー販売ランキング(2004年11月22日〜28日)

» 2004年12月06日 16時50分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  1 三菱電機 DVR-S300 2004/6/21 オープン
2  2 松下電器産業 DMR-E250V 2004/9/21 オープン
3  3 松下電器産業 DMR-E220H 2004/10/21 オープン
4  5 ソニー RDR-HX50 2004/11/1 オープン
5  14 ソニー RDR-VD60 2004/4/1 オープン
6  4 松下電器産業 DMR-E87H 2004/10/1 オープン
7  7 ソニー RDR-VH80 2004/11/1 オープン
8  6 松下電器産業 DMR-E75V 2004/4/21 オープン
9  15 ソニー RDR-HX70 2004/11/1 オープン
10  8 東芝 RD-XV33 2004/8/1 オープン

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 DVDレコーダーを選ぶとき、デザインや使い勝手と並んで重要になるのがHDD容量。最近は“おまかせ録画”などディスク容量を求めるアプリケーションも増え、使い始めてから「もう少し容量の多いものを購入しておけば良かった」などと後悔することもある。また、新製品が出たとき、もっと安い機種に容量の大きなHDDが載っていたりして、悔しい思いをした人も多いことだろう。今回は、HDD容量のトレンドについて考えてみた。

 2004年冬モデルを眺めてみると、HDD容量に関してはどこのメーカーもほぼ横並びになっていることがわかる。多少の違いはあるが、だいたいエントリーモデルが160Gバイト、ミッドレンジで250Gバイト、ハイエンドに400Gバイト以上のHDDを搭載したケースが多い。なかには東芝「RD-X5」のように600Gバイトなどという製品もあり、昨年のハイエンド機種が250〜300Gバイトだったことを考えると、この1年間で容量は倍程度になったと言えるだろう。最も多く売れるエントリーモデルも、昨年は80Gバイトが主だったから、やはり倍になったといえる。

 ちなみに、この販売ランキングに入る製品は、売れ筋価格帯の6〜7万円に位置するエントリーモデルが中心だ。このため、やはりHDDは160Gバイトが主流。先週(上図)は、VHS一体型の「HDDなし」モデルが3機種含まれているものの、そのほかは120Gバイトが1機種、250Gバイトが1機種あるだけで、残る5機種はすべて160GバイトHDDを搭載していた。

 部品としてのHDDは、ほかの多くの製品と同じように需要と供給によって価格が変わる。このため、ほとんどの場合は、その時期に最も多く作られているものがコストパフォーマンスの高い製品となる(=普及モデルに採用される)。DVDレコーダーに使われる民生用HDDの場合は、昨年は80Gバイトだったが、それが今年は160Gバイトに移行したというわけだ。

 さて、順繰りにいくと、次は250GバイトHDDが安くなる番だが、メーカー側はどのような見通しを持っているのだろうか。先日ソニーにインタビューしたとき、この点についても尋ねてみたところ、「やはり来春に向けては、250Gバイトが主流になるのではないか」と話していた。ということは、来年のDVDレコーダーは、普及価格帯の製品でも250GバイトHDDを搭載するのか。後からレコーダーを購入する人たちが、ちょっと羨ましい。

 一方、上位モデルのほうはというと、少し不透明な状態だ。HDD自体の容量増加ペースが落ちていることは周知の通り。1プラッタ100G〜120Gバイトなどという高密度記録技術も登場しているが、まだまだコスト高で、さらにプラッタを増やすのも廃熱の問題などがあって容易ではない。コンピュータの世界でも、500Gバイトの製品がエンタープライズ用途に少し使われているだけで、値段は極端に高く、今のところ民生用HDDとして使えるとは思えない。実際に各HDDメーカーの発表などを見ても、民生用としては400GバイトHDDが最高で、それ以上は見あたらない。

 となると、今後は東芝製品のように、複数台のHDDを搭載するのがトレンドになるのだろうか。それとも、「iVDR」のようなカセット式HDDが台頭してくるのか。あるいは、何らかの技術的ブレークスルーによってさらに大容量のHDDが登場するのか。はたまた、外付けHDDやNASのような外部HDDを利用するという手もある……。単体HDDの大容量化にも期待しているが、HDDの実装方法の違いで製品選択の幅が増すのなら、それはそれで楽しみだったりする。

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