ストリーミング特許の主張で物議を醸しているAcacia Researchが12月16日、特許ライセンス企業11社を傘下に収めるGlobal Patent Holdingsの買収合意書を交わしたと発表した。新たに取得した特許を武器に、訴訟も含めたライセンス契約攻勢を一層強めるものと見られる。
買収は現金500万ドルとAcacia株390万株によって行われ、向こう2年間でさらに200万ドルを支払う。45日以内に買収完了の見通し。
Acaciaの発表によれば、今回の買収によって、27種類の特許ポートフォリオを傘下に収めることになる。27種類のうち11種類では、ライセンス契約によってこれまでに計4000万ドルの収益を上げているという。
この27種類の特許ポートフォリオには、さまざまな業界で使われている技術を網羅した米国内外の特許121種類が含まれるとAcaciaは説明。特許の具体例として、放送機器、暗号化/プロダクトアクティベーション、インタースティシャル・インターネット広告、P2Pネットワーク通信といった分野を挙げている。
Acaciaはストリーミング技術の特許を盾に、各社に特許使用料の支払いを迫っている。これまでにDigital Media Transmission(DMT)技術に関してCATV会社やエンターテインメントサイトなどから277件のライセンス契約を獲得済みだという。さらに、ホットスポットで使われているインターネット登録のリダイレクト技術に関して新たなライセンスプログラムも立ち上げたと表明している。
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