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アイリバー、小型ボディにカラー液晶の携帯HDDプレーヤー「H10」

» 2004年12月17日 17時07分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 アイリバー・ジャパンは5GバイトのHDDを搭載したポータブルオーディオプレーヤー「H10 [5GB;color]」(以下 H10)を発表、1月上旬より販売する。価格はオープンプライスだが、同社直販サイト「iriver e・store」での価格は3万2800円。

photo H10
photo 「ネオシルバー」のH10。カラーバリエーションはこのほか、ディープレッド」「ミッドナイトブルー」「スレートグレー」の合計4色が用意される

 H10は5Gバイト(1インチ)のHDDを搭載した、95.5(高さ)×54.6(幅)×15(奥行き ミリ)・約95グラムという小型プレーヤー。サイズだけを見ればiPod miniと大きく変わるものではないが、より軽量で(iPod miniのサイズは91.4(高さ)×50.8(幅)×12.7ミリ(厚さ)・103グラム)、1.5インチのTFTカラー液晶を搭載している。

photo 液晶はかなり明るく、認識性も高い

 再生可能なファイル形式はMP3とWMAで、MP3は32kbps〜320kbps、WMAは32kbps〜192kbpsのビットレートに対応する。Windows DRMにも対応しているので、各種の音楽配信サービスを利用することも可能だ。

photo 前面にはタッチパットと選択(右)・取り消し(左)ボタン
photo 向かって左側面には電源ボタンとマイク
photo 右側面には再生/停止、早送り、早戻しボタン

 電源にはリチウムイオンバッテリーを使用し、最大で約12時間の連続再生が可能(MP3 128kbps/液晶表示オフ)。バッテリーは脱着式となっており、別売のスペアバッテリーを用意しておけば、外出先での不意なバッテリー切れにも対応できる。そのほか、ダイレクトレコーディング機能や録音可能なFMラジオ機能、立体的な音響感を作り出す「SRS WOW」や30種類のプリセットが用意されたイコライザーも備えている。

 PCとの接続インタフェースにはUSB2.0を使用する。USBマスストレージクラスに対応しているので、ドライバなしても外付けHDDとしても利用できるほか、画像(.jpge)とテキスト(.txt)ファイルのビューワー機能も備えており、本体内に転送した映像とテキストを液晶画面に表示させることができる。

 添付される音楽管理ソフト「iriver plus」はCDリッピング、転送、同期、プレイリスト作成などの機能を持つほか、本体のHDDにダイレクトレコーディングされたファイルの波形を認識し、GrancenoteのCDDBと照合して楽曲名を特定する「Grancenote Music ID」機能も搭載する。

photo iPod miniとの大きさを比較

 オプションとしてはバッテリーのほか、PCとの接続を簡単にするクレードルとワイヤードリモコンが用意される。いずれも2月以降発売の予定。また、HDDの容量を20Gバイトに増量した製品や、2Gのフラッシュメモリを利用した製品も計画されている。

 韓国・アイリバーでは、全世界における今年度中のポータブルプレーヤー出荷台数を300万台と見込んでおり、来年度には、新製品の投入などでその数を2倍の700万台まで引き上げる計画だ。そのためには、MSNやNapsterなどデジタルコンテンツを扱う他社との共同キャンペーンも計画しているという

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