普段はあまり必要性を感じないかもしれないが、あればとても安心できるもの、辞書とはそうしたものかもしれない。国語に英和、和英に百科、辞書の種類はともかく、勉強や仕事をする机に常備しているという人も多いのではないだろうか。
しかし、とかく辞書はかさばるものであるし、辞書を引くこと自体が面倒に感じることもあるだろう。そんなときに導入を検討してもらいたいのが「電子辞書」だ。大型のものでも厚めの文庫本ほどで重さも300グラム程度と缶ジュース1本よりも軽い。小型軽量が売りのモデルならば、携帯電話よりも軽量・コンパクトだ。
知りたい言葉を入力するだけで意味が分かるのはもちろん、語句の説明文からさらに関連の言葉を引いていく機能(ジャンプ機能)や単語帳機能、複数の辞書を対象にして一度に検索を行う機能などもあり、紙の辞書にはない数多くの利便性を備えている。
収録されている辞書も、国語辞典の定番「広辞苑」や「大辞林」はもちろん、「ジーニアス」や「オックスフォード」といった英和/和英辞書、モデルによっては「家庭の医学」や「漢和辞典」、海外旅行会話集などを備えたものもある。
電子辞書の購入を検討したとして、まず驚かされるのが販売されている機種の豊富さだろう。大きさや収録されているコンテンス数/種類も実にさまざまで、何気なく店頭に出向いても種類の多さに戸惑ってしまう。
そこで、まずは「どんな辞書が必要なのか」を念頭におき、各製品を「どのような辞書が搭載されているか」という視点で比較してみることをお勧めする。電子辞書はPCのような汎用機と異なるため、ごく一部を除いて、購入時に搭載されている辞書を入れ替えるような使い方は想定されていない。そのため、英語辞典はA社の「〇〇」、国語辞典はB社の「××」、などと欲しい辞書をリストアップし、最大限その希望にそった組み合わせを実現している辞書を選ぼう。
特に辞書にこだわりがないのならば、辞書搭載数の豊富なモデルを選んでおくのもアリだ。多機能型といわれるタイプならば、国語・英和・和英という最も利用頻度の高いと思われる辞書は間違いなく搭載しているので、その上で、そのほかの辞書(コンテンツ)や本体の大きさ、検索のしやすさなどが自分のフィーリングに合うものを選択するといい。
そのほかにも、カラー液晶を搭載したものや、搭載辞書のカスタマイズができるもの、MP3でネイティブの発音を確認できるものなどが登場しており、単に辞書を電子化したものにとどまらない進化を遂げている。レビュー記事を参考に、自分にマッチした電子辞書を探してみて欲しい。
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