電子辞書というと、これまでは文字通り“辞書”という使い方だけが強調されがちだったが、メモリの大容量化で多数のコンテンツを収録し、最新の電子辞書は1台でマルチに活用できるツールへと進化してきた。
しかし、このように活用の幅が広がることによって、こんどはユーザーにとってはうれしくも悩ましい「どんな製品を選べばいいか」という問題が浮上してきた。年末年始休暇や卒業旅行を控えた時期ということで、「海外旅行に持っていく辞書」をテーマに、まずはハードウェア面からどのような製品がこうしたシチュエーションにふさわしいか考えてみたい。
一口に電子辞書といっても現在販売されている機種だけでも、各社合わせてざっと100機種は超えており、その中からピッタリの1台を探し出すのはなかなかに骨が折れる。ここでは現在電子辞書を発売している5社(ソニー、SII、カシオ計算機、キヤノン、シャープ)から海外旅行に持ち出すという目的にマッチしそうな1台ずつをピックアップし、そこから製品選びのポイントを見ていきたい。
これらの5機種、特に海外旅行にフォーカスしたモデルだけというわけではなく、語学学習用モデルから生活・実用系充実タイプに分類されるものまでを揃えてみた。
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