本体を小型化すると、どうしても液晶サイズも小さくなってしまう。文字の見やすさは小型化でスポイルされていないだろうか。
EBR-S8MSの液晶はやや緑がかったタイプで、文字サイズは3段階に切り替え可能だ。手にもって操作するシーンではディスプレイと眼の距離も比較的に近くなるので、フォントサイズが「小」であっても見やすさが損なわれることは少ないだろう。逆にサイズ「大」では表示できる情報量が減ってしまうので筆者は好みではない。検索候補を絞る段階から文字サイズを変更でき、この点は評価できる。
SR-M7000の液晶はグレー系で、比較的コントラストがはっきりするタイプ。解像度はQVGAで、文字サイズは小さくても一度に表示できる情報量は多い。文字サイズの切り替えは3段階で、こちらもEBR-S8MS同様に検索候補の表示から切り替えが行える。
両モデルとも液晶自体の見やすさという点では及第点以上。映り込みも炎天下でもなければ特に気になるレベルでもなく、空港のロビーや駅のホームなど、旅先で急に辞書を引く必要に迫れれる場合でも快適に扱うことができるだろう。
小型化を進めたモデルはそのトレードオフとして、液晶は小さく・キーボードは打ちにくくなりがち。とにかく携帯性を重視するならば許容できる範囲だが、見やすさ・入力しやすさを重視するならば、サイズよりもディスプレイの大きさ、文字の見やすさやキーボードの打ちやすさやチェックすべきポイントになる。
では引き続き残りの3機種を見ていこう。こちらは「パスポートサイズ」や「はがき大サイズ」と呼ばれる電子辞書の比較的スタンダードなサイズである。
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