Deloitte & Toucheは1月18日、2005年の通信業界に関する展望を発表した。複数の国・地域で普及率が100%を超すと予想している。
音声通話の大部分で固定電話が利用される状況はまだ続くが、携帯電話やVoIPなどの競争にさらされて、固定電話は値下げを迫られると指摘。VoIPはコンシューマーと企業の間で通話量とユーザー層が拡大するが、品質や信頼性の問題で成長は限られ、市場にややマイナスのイメージをもたらすだろうと予測している。
ブロードバンドは2005年も浸透を続け、多くの国でダイヤルアップをしのぐようになる一方、料金は値下がりが続いて利益に響くようになる見通し。ビデオ電話、ネットワーク対応ゲーム機、ホームセキュリティ機器といったブロードバンド製品も投入されるが、運営側があまり宣伝努力をせず、ブロードバンド利用はPCアプリケーション中心の状況が続くと見ている。
RFIDは今年に入って研究段階から実用段階へと進展。大手小売りチェーンや自動車メーカーなどがサプライヤーにRFIDの採用を義務付けていることが後押しする形で、年末までに100億を超すRFIDタグが販売・利用されるようになると予想している。
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