児童生徒用の制服などを販売する小郷産業(倉敷市)は1月19日、セコムの位置情報提供サービス「ココセコム」端末を内蔵できる小学生用の通学服を今春発売すると発表した。万が一の場合の位置確認と、子どもからの異常通報発信が可能で、「家族が安心して子供を学校に送りだせる」としている。
ブレザースーツの上着の内側に専用ポケットを設け、ココセコム端末を内蔵することができる。端末のGPS機能を使い、保護者がPCや携帯電話で子どもの位置を確認したり、緊急時には子どもが端末から異常を通報できる。衣服内部に端末を装着することで、危害を及ぼす恐れがある相手に気付かれずに危険信号を発信できる上、相手に端末を発見されにくくなるという。
防弾チョッキなどに使用されているスーパーアラミド繊維を肩や背中などの部分の裏地に採用。事故などの際でも被害を軽減できるようにしたという。名札吊りやエンブレムには反射素材を使い、交通事故の危険を減らした。
価格は男児用(上着、パンツ)が3万2550円(税込み)、女児用(上着、スカート)が3万5700円(同)。ココセコムの加入料金5250円(同)は無料になる。1月20日から受注し、3月20日に発売する予定。
ココセコムは、セコムが2001年4月に始めた位置情報提供サービス。GPSを使った防犯用途などを想定し、契約数は昨年9月末で22万1000件。昨年11月には、ランドセルメーカーの協和が専用端末内蔵ランドセルを発売した(関連記事参照)。
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