101MMというスピーカーがある。20年以上前に開発されたものだが、いまだに現行製品として発売されている定番中の定番だ。このスピーカーをつくりだしたのが、BOSE。マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授だったBOSE博士が、研究で得た独自のスピーカー理論を生かすべくMIT内で創立した会社だ。
BOSEはプロ用スピーカーの分野でも有名だが、この101MMはコンシューマ向け製品の代表格。2本の1ペアで4万円程度という低価格、さらに、コンパクトなボディながら、質の高い音を聴かせてくれる。かくいう筆者もユーザーの1人だ。15年ほど前にメインスピーカーとして購入した。その後、同じくBOSEの121を追加して、101MMはサラウンドスピーカーに転用。さらに数年前、現在のメインスピーカー「ビクター SX-V7」の導入を機に、121はサラウンドへ回った。で、101MMはというと、いまだに寝室のメインスピーカーとして現役でがんばってくれている。
BOSEはスピーカーを軸として、さまざまな製品群を発売しており、当然ながらホームシアター向けシステムにも力を入れている。今回はエントリー向けの「FreeStyle(3・2・1 SPEAKER)」を取り上げてみよう。スーパーフロントサラウンド・スピーカーシステムという名称どおり、フロントスピーカーのみでサラウンド音響を提供する。
BOSEでは日本市場向け製品として、「FreeStyle」以外にもホームシアターシステムを3製品リリースしており、それらはすべてDVDプレーヤー一体型の“メディアセンター”を核に構成されている(ちなみに、米国ではこのカテゴリーへ新製品群を投入ずみなので、日本国内向けにも近々発表があると思われる)。これに対して、「FreeStyle」は“ベースモジュール”と呼ばれる2.1(5.1)chパワーアンプ搭載のサブウーファーと、“イメージアレイ”と呼ばれる小型スピーカー2本の組み合わせだ。
ベースモジュールとイメージアレイの接続は、付属の専用ケーブルを利用する。ケーブルはY字型で、ベースモジュール側はD-sub(9ピン・オス)コネクタの1本、イメージアレイ側は特殊コネクタ。ケーブルはD-sub側の20センチほどを残して、環境に合わせて自分で裂けるようになっている。左右ともに、最大で4メートルほどの長さを確保可能だ。
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