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全てが新しい〜東芝の新フラグシップ「RD-Z1」登場(1/2 ページ)

» 2005年02月09日 15時03分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 「下位機種のグレードアップではなく、全てをRD-Z1のために新規開発した」(東芝AV設計第4部の桑原光孝氏)。

 東芝は2月9日、同社のDVDレコーダー「RDシリーズ」の新しいフラグシップモデルとなる「RD-Z1」を発表した。シリーズ初となる地上/BS/CS110度のデジタルチューナーを搭載し、ハイビジョン録画をサポート。新しいデザインのシャーシに強化電源など、「Xシリーズを超える高度なハードウェアを実装した」ハイエンドモデルだ。

photo とにかく剛性の高そうな新型シャーシ。1ミリ厚の鋼板製ベースフレームにドライブや電源などの主要パーツを配置し、同じ厚みを持つサブフレームにデジタル・アナログの主基板を配置して間に梁を入れたという“デュアル構造”だ。振動する部分とメイン基板を物理的に分けることで影響を排除する
photo 大型のインシュレータはハイエンドモデルの証。RD-Z1では、アルミ削りだしハードコーティング仕上げを施したベースインシュレータに、5ミリ厚のIDSコンポジット材(樹脂材)を張り合わせたものを使用している
photo リアパネルはステンレス製。HDMI端子やBNC型のコンポーネント出力端子を装備(クリックで拡大)

 「RD-X5」と同じ600GバイトのHDDを搭載。デジタル放送のハイビジョン番組をストリーム記録できる。HDDに録画した番組は、IEEE 1394を介してストリームデータのままD-VHSなどにムーブするか、レート変換してDVDメディアに残すか選択可能だ。チャプター作成やプレイリスト作成などの簡単な編集作業をくわえてから保存先を選ぶことができる。

photo 録画予約した番組に付いているアイコンにより、「VR」(NTSC)と「TS」(ストリーム)の違いが一目で区別できる

 DVDドライブもRD-X5と同じマルチタイプで、書き込み速度はRAMが5倍速、-RWは4倍速、-Rは8倍速。もちろんDVD-RのVR記録もサポートしているため、CPRM対応メディアを使えばコピーワンス番組を保存できる。

 アナログ放送の録画に関しては、RD-X5の機能をほぼ継承している。GRT対応の地上アナログチューナーにくわえ、スカイパーフェクTV!チューナーと連動可能な専用データポートを装備。ADAMSとiNETの“WEPG”画面でデジタル放送を含めてシームレスに番組表を表示してくれる。当然、RDシリーズの特徴でもある「ネット de ナビ」「ネット de ダビング」などのネットワーク関連機能も網羅した。

 残念なのは、同時発表の「RD-XV34/44」に搭載された「録画延長機能」を実装していないこと。その理由について東芝では、「開発のタイミングの違い」と話している。

“自由”という名のDVDレコーダー

 桑原氏によると、RD-Z1の開発コードネームは「FREEDOM」という。「従来のRDシリーズのハードやソフトにとらわれず、最高のものを作る」という意味を込めたものだ。

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