「下位機種のグレードアップではなく、全てをRD-Z1のために新規開発した」(東芝AV設計第4部の桑原光孝氏)。
東芝は2月9日、同社のDVDレコーダー「RDシリーズ」の新しいフラグシップモデルとなる「RD-Z1」を発表した。シリーズ初となる地上/BS/CS110度のデジタルチューナーを搭載し、ハイビジョン録画をサポート。新しいデザインのシャーシに強化電源など、「Xシリーズを超える高度なハードウェアを実装した」ハイエンドモデルだ。
「RD-X5」と同じ600GバイトのHDDを搭載。デジタル放送のハイビジョン番組をストリーム記録できる。HDDに録画した番組は、IEEE 1394を介してストリームデータのままD-VHSなどにムーブするか、レート変換してDVDメディアに残すか選択可能だ。チャプター作成やプレイリスト作成などの簡単な編集作業をくわえてから保存先を選ぶことができる。
DVDドライブもRD-X5と同じマルチタイプで、書き込み速度はRAMが5倍速、-RWは4倍速、-Rは8倍速。もちろんDVD-RのVR記録もサポートしているため、CPRM対応メディアを使えばコピーワンス番組を保存できる。
アナログ放送の録画に関しては、RD-X5の機能をほぼ継承している。GRT対応の地上アナログチューナーにくわえ、スカイパーフェクTV!チューナーと連動可能な専用データポートを装備。ADAMSとiNETの“WEPG”画面でデジタル放送を含めてシームレスに番組表を表示してくれる。当然、RDシリーズの特徴でもある「ネット de ナビ」「ネット de ダビング」などのネットワーク関連機能も網羅した。
残念なのは、同時発表の「RD-XV34/44」に搭載された「録画延長機能」を実装していないこと。その理由について東芝では、「開発のタイミングの違い」と話している。
桑原氏によると、RD-Z1の開発コードネームは「FREEDOM」という。「従来のRDシリーズのハードやソフトにとらわれず、最高のものを作る」という意味を込めたものだ。
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