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» 2005年02月14日 21時27分 公開

ソニー・コネクトカンパニーの“iPod対抗”を想像してみるシリコンオーディオ販売ランキング(1月24日〜30日)

iPod shuffleの品薄はまだ解消されていない様子が伺える今週のランキング。今回は趣向を変えて、“AVのソニー”が次に投入するだろうポータブルプレーヤーを想像してみた。

[渡邊宏,ITmedia]
順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  4 IRIVER IFP-890 2004/5/1 オープン
2  1 APPLE IPOD MINI 2004/7/24 26800
3  3 RIO JAPAN RIO SU10 256MB 2004/10/1 オープン
4  6 RIO JAPAN RIO SU10 128 2004/7/24 オープン
5  7 シーグランド XS700-128MB 2004/12/1 オープン
6  8 シーグランド XS700-256MB 2004/12/1 オープン
7  5 APPLE M9725J/A 2005/1/1 16172
8  2 APPLE M9724J/A 2005/1/1 10458
9  11 APPLE M9282J/A 2004/7/21 31800
10  9 ソニー NW-HD3 2004/12/10 オープン

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 iPod(20Gバイト版)が9位に返り咲いたが、上位10位の顔ぶれは先週と大きく変わらない今週のランキング。iPod shuffleの品薄は相変わらず解消されていないようで、7位・8位と順位を落としている。

 ランクインしている機種をメーカーごとに見てみると、アップルが4機種、リオ・ジャパンとシーグランドが2機種、アイリバー・ジャパンとソニーが1機種となっている。ランクインしているソニー製品は20GバイトのHDDを搭載した「NW-HD3」(レビューはこちら)だが、今回は年末〜年始にかけての同社の動きから、NW-HD3の後継機種(NW-HD4?)を想像してみたい。

 1月27日に行われたソニーの「2004年度 第3四半期 業績説明会」では、同社の基幹事業とも言えるAV事業が苦況であることが浮き彫りにされた。そこで同社は4つの改善策を発表、そのなかには「コネクトカンパニー」の文字が並んでいる。

 「コネクトカンパニー」は昨年12月に設立が発表された本社直属の組織で、音楽配信サービスや対応デバイスなどの企画・開発を手がける。「米国のサービス(Connect)と日本のハードウェア(ウォークマン)との結びつきを強める組織だ」と同社では説明しており、既に日本のHDDオーディオ部門やDRM関連部門が新カンパニーの傘下に入るなど、並々ならぬ力が入っているようだ。

 業績説明会で同社 執行役副社長兼グループCSO&CFOの井原勝美氏は「パーソナルオーディオはiPodに押されて不況に陥っている」と現状を分析したが、「しかし、ここはソニーが作ってきたマーケット。負けるわけにはいかない。設立したコネクトカンパニーにリソースを投入し、“さすがソニー”といわれるハード・ソフトを作り出して巻き返す」とも断言している。

 ランキングを見て分かるように、NW-HD3はポータブルプレーヤーとしてある程度の評価を得ているが、基本的には昨年発売されたATRAC3をメインフォーマットにした「NW-HD1」のバリエーション製品であり、MP3への対応も完全なものではない(一部の音響効果はMP3ファイルに適用できない)。

 新カンパニーを設立し、なおかつ、「“さすがソニー”と言わしめるだけの製品を作り出す」という意気込みが込められた新製品は、どのような基軸を持つのだろうか?

 業界標準といえるフォーマット(WMA、MP3)への完全対応はもちろん行われるだろうし、大きさやバッテリーの持続時間、ユーザーインタフェースも改良されるだろう。ひょっとすると、使い勝手に大きな影響を与えるジュークボックスソフトも、現在のSonicStageではなく、新たなものが用意されるかもしれない。

 ただし、これだけならば、日本のハードウェア製造部隊が開発するのと変わらない。コネクトカンパニーから送り出される製品ならば、ソフト(音楽配信サービス)の利用も当然視野に入れた作りがなされるはずだ。新製品の発表時は、欧米で既に展開されている音楽配信サービス「Connect」の日本導入とタイミングを合わせる可能性もある。

 想像はふくらむがすべてはまだ未発表で、具体的なアナウンスもなされていない。また、多数の権利者が関係する音楽配信サービスについては、同社だけの努力では解決できない問題も多いうえ、bitmusicやMoraなど、同社と関連している音楽配信サービスは既に複数存在しており、どう整合性を取るかという問題も残る。

 しかし、ここまで同社が意気込む以上は、アッと驚くような製品が登場することを是が非でも期待してしまう。“コネクトカンパニー謹製”の新製品がいつ登場するのは分からないが、iPodの魅力を上回る“ソニーらしさ”が込められていることを期待したい。

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