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高い完成度に“ワイド撮影”の新提案――ソニー「DCR-HC90」レビュー:ビデオカメラ特集(2/3 ページ)

» 2005年02月17日 20時54分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 電源スイッチはモード切換も兼ねており、ロック解除ボタンを押しつつ切から入へスライドさせれば電源オン、さらにスライドさせるごとに、「撮る・テープ」→「撮る・メモリー」→「見る/編集」とモードが変更できる。「DCR-HC90」はレンズカバーも内蔵しており、電源やモードと連動して自動的に開閉してくれるのは実に便利だ。

photo 電源はモード切換スイッチと兼用。下へスライドさせるごとに、「撮る・テープ」→「撮る・メモリー」→「見る/編集」と変更可能
photo レンズカバーも内蔵タイプ。電源のオン/オフや撮影/再生モードの切換に連動して、メカニカルに開閉動作する
photo レンズ下の部分には、DV端子とUSB端子がある。USBはUSB 2.0ビデオクラスではなく、メモリースティックのマウント、および、USBストリーミングで利用

 モードにかかわらず、動画撮影はスタート/ストップボタン、静止画撮影はフォトボタンで実行する。つまり、「撮る・テープ」モードであれば動画も静止画もテープへ、「撮る・メモリー」であればカードへ記録する。また、電源投入とともに撮影スタートボタンを押すと、操作は有効に受け付けられるが、実際に録画が開始されるのは、電源投入後3〜4秒たってからとなる。

photo 液晶モニタのそばにも、ズーム、および、録画スタート/ストップを配置

 上面に配置された操作ボタンはズームレバー(W/T)とNIGHTSHOTスイッチ。ズームはかなりクイックで(W端→T端が1秒程度)、またレバーのストロークも短いため、微妙な調整はやや難しい。

photo ズームレバー、および液晶モニタ横のズームボタンは、カード再生時には拡大/縮小操作に利用する。テープ動画再生時にも拡大/縮小可能
photo 上面にはフォトボタンとズームレバーを配置。ズームレバーがかなり手狭な印象だ。アクセサリシューは、電源供給や撮影情報などをコードレスで伝達して連動撮影が可能なアクティブインターフェースシューになっている

 また、このカメラでは、動画はNSライト(赤外線照射)による暗視撮影が可能なナイトショットモードを使い、静止画はフラッシュを用いるのが基本となるだろう。もちろん、ナイトショットモードでの静止画撮影も可能だが(シャッター速度を落として感度を上げるスーパーナイトショットは「撮る・テープ」でのみ使用可)、カラー判別はできない映像となる。

 そのほかの操作系は、手前にワイド切換とフラッシュ(自動/強制発光/発光禁止)、左側面に逆光補正/画面表示・バッテリインフォ/シンプル(全自動設定&見やすいメニュー表示)がある程度で、最小限にとどめている。カーソルや再生制御ボタンすらないわけだが、これは前述のとおり、タッチパネル液晶で操作を行うためだ。

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