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無線音楽伝送をスタイリッシュに――「Rio LIVE air」レビュー:ユビキタス音楽環境のススメ(2/3 ページ)

» 2005年02月21日 15時50分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 基本的な接続は、オーディオを送出したいPCのUSB端子とトランスミッターをUSBケーブルで接続し、受信機に電源とスピーカーをつなげばいいだけだ。通信同期は出荷時にとられているので、ペアリング作業は必要ない。トランスミッターと受信機の電源をそれぞれオンにすれば、自動的に接続は完了。トランスミッター、および、受信機には接続状態を表すインジケーターがついており、切断時にはレッド、接続中はグリーンが点灯する。

photo トランスミッターへはUSB端子、あるいはステレオミニジャックからオーディオ信号を入力し、それを2.4GHz帯デジタル方式で受信機へ伝送できる
photo 受信機の上部にはRioのロゴがぼんやりと浮かぶ。手前は通信インジケーターで、接続時はグリーン、切断時はレッドで点灯する
photo 付属アンテナを受信機の背面に取り付ける。アンテナ端子の隣に見える小さな穴は、同期がずれた場合に利用するリセットホール
photo スピーカー、DC端子のほか、外部入力も用意されている。一番上の段は、左から入力切換(ワイヤレス受信/外部)スイッチ、音量ボリューム、電源スイッチ

 トランスミッターは大きさも形状もUSBメモリのようだが、残念ながらPCへ直接差し込めるようなタイプではなく、USB(ミニB)端子を装備。その代わり、リチウムポリマー充電池を内蔵し、オーディオ入力端子(ステレオミニジャック)もある。

photo トランスミッターはUSB端子に直接挿し込むタイプではなく、ケーブルで接続。USBはミニB

 つまり、トランスミッターと携帯音楽プレーヤーを接続し、首にでもぶらさげておけば、手元で操作しながら受信機側で音楽を再生できるわけだ。PCとUSB接続した状態で、電源をオフにしていれば、充電は自動的に行われる(インジケーターがオレンジに点灯し、完了すれば消灯する)。充電時間は約3時間で、バッテリ駆動は連続再生で最大8時間。

 PCへ接続した場合は、USBオーディオデバイスとして認識される。そのため、Windowsの「サウンドとオーディオ」プロパティ内の「既定のデバイス」で「Rio Live Air PSP-200TX」を選択しておけば、すべての音声出力が「Rio Live Air」へ送られる。それでは都合が悪く、音楽再生時のみ送りたいというのであれば、出力オーディオデバイスを個別に設定できるプレーヤーソフトを利用すればいい。

photo トランスミッターをPCへ接続すると、USBオーディオデバイスとして認識され、「サウンドとオーディオ」プロパティから「Rio Live Air PSP-200TX」が選択できる

 筆者が普段、Windows上で音楽再生に使用しているオーディオプレーヤーは「foobar2000」だ。機能はシンプルで動作は軽快ながら、コンポーネントを追加して拡張すれば、かなり高度な機能も実現される。前述のギャップレス再生も簡単かつ完全に行えるし、インタフェースのカスタマイズも可能。さらに、ReplayGainを使えば、アルバムごとに異なる音量を調節してくれる。

photo 音楽再生のみをワイヤレス伝送したいのであれば、foobar2000のように、Windowsの「既定のデバイス」とは別に、出力デバイスを設定可能なオーディオプレーヤーソフトを利用すればいい

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