日立マクセルは同社のアルカリ乾電池「イプシアルファ」を改良して、20%の性能向上を果たした新型イプシアルファを発表、4月1日より発売する。価格はオープンプライスだが、実売価格は「現行のイプシアルファと同程度」(同社)となる見込み。
イプシアルファは正極の作用物質に反応性の高いイプシロン系材料を多く含んだ二酸化マンガンを使用しているほか、電解液の最適化や内部接触抵抗を低減した正極缶の採用などによって、同社製品「アルカリエース」と比較して、デジカメ撮影時において約1.8倍という長寿命を実現した製品。
新しいイプシアルファは、負極材に使われている亜鉛粒子を200ミクロン以下の微細粒子に限定し、粒子数の増大と反応面積を拡大することによって発電効率を上昇させた。200ミクロン以下の亜鉛粉末を同社では「MICROZINC(ミクロジンク)」と呼んでおり、新イプシアルファに含まれている亜鉛粒子の大きさは平均すると70〜80ミクロンであるという。
リモコンやフラッシュメモリプレーヤーなど比較的負荷の少ない製品はもちろんのこと、高圧電流の放電を短時間で繰り返すデジカメには特に適しており、CIPAモードでの試験によれば、現行イプシアルファと比較して20%、同社標準品(アルカリエース)との比較では2倍の撮影が可能であることが確認できたという。
用意されるのは単3型のみで、2/4本入りブリスターパックと4/8/12/20本入りのシュリンクパックが用意される。電池本体に記入されている使用推奨期限がより大きく表示されているほか、ブリスターパックについてはパッケージ台紙に設けられた窓から推奨期限が確認できるようになっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR