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MP3再生も可能、“マイ辞書”として進化する「EBR-500MS」「EBR-800MS」レビュー(4/4 ページ)

» 2005年03月04日 18時57分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
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 添付ソフト「辞書工房」を利用すれば、オリジナルの辞書を作成することができる。まずはCSV形式でデータを作成し、そのデータを辞書工房で専用ファイルに変換、メモリースティック経由で本体にセットするという手順を経る。辞書工房で作成されるファイルはBBeB形式なので、EBR-500MS/-800MS以外の電子辞書や対応ソフトでもオリジナル辞書として活用できる。

 辞書データとして保存してしまえば、あとは通常の辞書とほぼ同様に活用できる。データを打ち込む根性さえあればかなりのものが作れるだろうし、サンプルに付属する「簡単夜食レシピ50」のように、“検索性に優れたメモ帳”として活用する方法もある。なかなか活躍の範囲が広そうな機能だ。

 そしてメモリースティック-ROMによる拡張性もポイントだ。「海外スポーツ観戦&旅行 大活用術」(BBEB-D014S)と「大学受験暗記&知識整理 活用術」(BBEB-D015S)が新たに加わり、用途別に計10タイトルに増えた。もう少し手軽な価格で入手できれば、という感想はあるものの、将来的な拡張性は強みだ。


 収録辞書の数や種類という面では横並びに近い状況となってきた各社の電子辞書だが、今回の新製品はMP3再生や辞書拡張・作成など、さまざまな機能を取り込み、特長を出してきた。MP3再生というと音楽鑑賞と考えがちだが、音楽プレーヤーとして利用するにはやや中途半端な感がぬぐえず、語学学習の一助として活用するのがベストであるように感じる。辞書という根本は外さず、新たな使い方・活用法を提案する製品であるようだ。

 収録辞書をよく見るとEBR-500MSの収録辞書のほとんどをEBR-800MSでもカバーしているが、音声対応コンテンツに目をやると若干の違いが見られる。両機種を天秤にかけるならばこの辺りが決め手になるだろうか。価格は共にオープンプライスだが、EBR-500MSが3万円前後、EBR-800MSが3万5千円前後と予想されている。となると、EBR-800MSの方が若干お買い得に感じられるかもしれない。

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