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» 2005年03月12日 02時15分 公開

CeBIT 2005:展示から見えてくる“BD製品投入タイミングの難しさ” (1/2)

CeBITでは、多くのメーカーがBlu-ray Disc関連を展示。2層ドライブにこだわる松下は独自性・付加価値の高いコンテンツを提案、また日立がBDレコーダー発売を計画しているなど新トピックスも。ROM仕様策定の遅れで市場への製品投入タイミングに苦慮する一面も展示から見えてくる。

[本田雅一,ITmedia]

 Blu-ray Disc製品は、日本メーカーではソニー/松下電器産業/シャープ、韓国ではLG Electronics/Samsung Electronicsが、録画対応機をすでに発売している。パイオニアや日本ビクターといったベンダーの参入も予想されるが、これまで製品化に関する情報が漏れてこなかった日立製作所も、BDレコーダーの出荷を計画しているようだ。ドイツ・ハノーバのCeBIT会場での、Blu-ray Disc関連の展示を紹介しよう。

2層ドライブへのこだわりを見せる松下

 松下電器のBD関係の展示は、基本的には1月のCESと同じだ。中心に据えるのは「DMR-E700BD」と同じデザインを採用するBD-ROMプレーヤー。デモに利用していた映画「アイ,ロボット」は、昨年末に松下電器を訪問した時に見せてもらった時と同じものだ。

photo 松下がデモに利用していたBD-ROMプレーヤー。レイヤ0/レイヤ1の切り替えデモが行われていた

 このコンテンツは、松下電器が社内で開発しているBD向けオーサリングシステムで製作されたもので、部分的にではあるが従来のDVDには無かったフィーチャーを利用したオーサリングが施されている。たとえば再生中に小さなポップアップウィンドウを出すことが可能で、デモ用のアイ,ロボットでも言語切り替えをポップアップウィンドウで再生しながら行える。

 このオーサリングシステムは、同じオーサリングプロジェクトからDVDイメージ、BDイメージの両方を生成可能。今年後半にはコンテンツへのJavaアプレットの組み込みなど、より進んだインタラクティブ機能にも対応する。米ソニックソリューションズに技術供与されているオーサリング技術と基本的には同じものだ。

 またモックアップながら薄型筐体のプレーヤーも展示。ただ、松下電器はこれまでもあまりプレーヤー事業には積極的なコメントはしていない。あくまで付加価値が高く、独自性の高い2層記録型ドライブを用いた製品にこだわりがあるようだ。プレーヤーの発売は市場動向を見てニーズがあるならば、という考え方である。

photo モックアップながらも薄型のBDプレーヤーも展示

 一方、得意のPC向け薄型ドライブは(これもCESと同じだが)、9.5ミリ厚の薄型のものを展示。スライドトレイタイプと共にスロットインタイプも用意されている。レンズは切り替え式ながらBD-REの2層記録やDVD-RAMの記録再生に対応する。ただしその分、搭載するレーザーダイオードは出力が高いものを選ぶ必要があるという。

photo 得意のPC向け薄型ドライブも展示

 担当者によると「松下の持つ技術的進歩性を活かし、少しでも付加価値の高い製品を作る。1層記録しかサポートしないドライブは、たとえスリムタイプのドライブでも作らない」と話した。年内の出荷を目指すという5インチベイドライブもあるが、ビジネスの中心は来年以降のスリム型を見据える。

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