再生可能なファイル形式はATRAC3/ATRAC3PlusとMP3。電源には単4型乾電池を使用し、最大で約70時間の連続再生が可能だ(ATRAC3 105kbps時)。PCに接続すると「リムーバブルディスク」として認識され、USBフラッシュメモリとして利用することも可能だが、ドラッグ&ドロップによる楽曲データの転送は行えず、転送には添付の音楽管理ソフト「SonicStage 3.0」を利用する必要がある。
SonicStage 3.0は、今回の新製品群や新Hi-MDウォークマン「MZ-DH10P」などとタイミングを合わせる形で3月2日より公開された最新バージョン。
従来製品では「マイセレクトアルバム」と呼ばれていたアルバムの編集機能が「プレイリスト」という名称に変更され、ドラッグ&ドロップによる編集が可能になったほか、m3u形式のプレイリストの読み込みにも対応した。そのほか、GUIが改良され表示エリアが拡大されたほか、対応ポータブルプレーヤーが接続された際に自動的に起動する機能も加えられている。
CDからのリッピングについては、エンコードするファイル形式をATRAC3/ATRAC3plusもしくはWAV(PCM)が選択できる。ATRAC3/ATRAC3plus時に選択できるビットレートは256/132/105/66/64/48kbpsとなっているが、132/105/66kbpsについてはATRAC3、その他についてはATRAC3plusとなる。
転送自体の手順はこれまでのSonicStageと同様だ。画面右上のダイヤログを「ATRAC Audio Device」にあわせた後、「音楽を転送する」のボタンを押せばよい。WAVやWMAなどはATRAC3/ATRAC3plusに変換された後に転送されるが(標準の変換ビットレートはATRAC3plus 64kbpsだが、ATRAC3 66/105/132kbpsやATRAC3plus 48/256kbpsに変更も可能だ)、MP3についてはOpenMG Audioによる著作権保護が施されるものの、そのまま転送される。
ATRAC3 132kbpsで転送した楽曲をいくつか再生してみたが、付属のヘッドフォンを使うとやや中域がくぐもる感じを受けた。イコライザーも低音・高音の調節しか行えないことを考えると、どちらかといえばロックやポップなどの再生に適するという印象だ。ただし、本製品も含めたポータブルプレーヤーの場合、ヘッドフォンを交換するとかなり印象が変わるので、音質に不満を感じる場合にはまずはここから手を付けることをお勧めする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR