2004年7月に発売されたHi-MD対応ポータブルMDプレーヤー「MZ-NH1」から半年あまり。ついに投入された第2世代Hi-MD「MZ-DH10P」は、なんとデジカメ機能を搭載した異色モデルだ。このデジカメ機能はもちろん、デジカメとMDプレイヤーが融合することで、どんな使い方が生まれるのか。今回はこうしたギミックを中心にチェックして行きたい。
「Hi-MD」とは、既存MD規格との再生互換性を保ちながら、録音時間を約2倍に引き上げた規格。専用の1Gバイトメディアが利用できるほか、ATARC3に加えてATRAC3plus、そして無圧縮のPCMも再生できるようになっている。ここで紹介するMZ-DH10PはSonicStageを利用することによってMP3の再生も可能となっており、より汎用性を高めている点にも注目したい。
MZ-DH10PはMDディスクをデジカメの記録メディアにできるHi-MDの新規格「Hi-MD PHOTO」にも対応しており、有効130万画素のCMOSセンサーによるデジカメ機能を搭載している。1GバイトのHi-MDディスクならばVGAサイズで約7200枚、標準的な60分ディスクでも約1600枚の撮影が可能だ。
本体のサイズは84.5(幅)×82.7(高さ)×25.7(奥行き ミリ)・約155グラム(充電池含む)と、MZ-NH1(レビュー)に比べるとやや大振りになった。本体前面には操作を行う十時キーのほか、TFTカラー液晶が搭載されている。SonicStage上で登録したジャケット画像やMZ-DH10Pで撮影した画像が、美しいカラー映像で堪能できる。
デジカメ機能が盛り込まれたこともあり、操作の主体がリモコンから本体側に切り替わっている。それに伴い、リモコンが同社ポータブルプレーヤーでは標準的なスティックタイプに変更された。この辺はユーザーの好みではあるが、個人的にはMZ-NH1の多機能リモコンによる操作の方がわかりやすかった気はする。というのも、操作の主体となる十時レバーがちょっと小さすぎて、細かい操作がしにくいように感じるからだ。
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