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中国製デジカメに望む“中華の味付け”Weekly Access Top10(3月25日〜31日)

» 2005年04月01日 17時20分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 今週のトップ10は、中国製デジカメ「愛国者V815」の記事が1位に輝いた。「中国製ってトイカメラみたいのばかりと思っていたけど、意外と頑張っているじゃん」と感じた読者も多いことだろう。

 ご存知のようにデジカメの市場は日本のメーカーがほぼ牛耳っているといっていい状況になっている。国内市場はやや飽和状態となり出荷も頭打ちだが、海外市場はまだまだ堅調で海外に目を向けている日本メーカーも少なくない。

 愛国者V815は外観だけでなく機能や基本性能も“意外と”しっかり作られているようだ。ノウハウの蓄積がものをいう“画作り”の点で、まだ国産品とは一線を画すようだが、そのノウハウもこういった製品をどんどん出すことで徐々に蓄積されていく。日本メーカーも安心はできないだろう。

 この愛国者V815、日本国内の一部ネットショップでも購入できるようだ(記事の写真が無断掲載されているところも……)。“メイドインジャパンを品質で超えよう”という中国の熱い心意気が詰まった1台を、一度試してみるのも面白そうだ。

 銀塩の世界では、中国製やロシア製のカメラを好んで求めるユーザーが多くいる。それは、昔の“銘玉”レンズが使えたり、国産のカメラでは真似のできない“味のある”写真が撮れたりするからだ。中国製デジカメも国産品を追うばかりでなく、日本メーカーが絶対真似できないようなテイストのデジカメも作ってもらいたい。

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