フラットパネルディスプレイ(FPD)のパネルメーカーが一堂に会する展示会「Display 2005(第1回国際フラットパネルディスプレイ展)」が東京ビッグサイトで開幕した。もともと、FPD関連のトレードショー(商談会)的な役割のイベントだが、話題の最新ディスプレイを一望できる絶好の場にもなっている。
FPD業界の話題をさらっているのがキヤノンと東芝が開発した「SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)」。両社が出資するSED(株式会社)のブースでは、昨年10月のCEATECでお披露目した方法と同じく、入場人数を制限してのミニシアター的な展示を行っていた。
SEDはFED(Field Emission Display:電界放出ディスプレイ)の派生モデルだが、このFEDの実用化に積極的なのが双葉電子工業。同社がこれまで一般向けに披露したFEDの最大サイズはCEATECなどで展示した11.3インチVGA(640×480ピクセル)タイプだったが、今回はさらに大きく高解像度な14.4インチSVGA(800×600ピクセル)を紹介していた。
ここまで大きくなると「すわテレビ用か」と期待が高まるが、同社の担当者いわく「FEDのターゲットはあくまでも車載用であって、テレビ用途は考えてません」とのことで、サイズの大型化はあくまでも研究開発の一環であることを強調する。
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