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薄さと強さのモノコックデザイン――高感度・薄型機「FinePix Z1」レビュー(4/5 ページ)

» 2005年04月25日 18時44分 公開
[永山昌克,ITmedia]

適度に鮮やかでシャープな512万画素の画像

 FinePix Z1は高感度がセールスポイントだが、何も高感度専用のカメラというわけではない。低感度の場合は、よりきれいな画質で撮影できる。発色の傾向は、適度に鮮やかであり、オートホワイトバランスには安定感がある。細部の表現は、ややソフトタッチのFinePix F10とは異なり、ほどよいシャープ感を備えている。高感度の表現はFinePix F10にやや劣るものの、低感度の画質はほぼ互角といっていい。

 2台の違いをあらためてまとめると、FinePix F10はボディに適度な厚みがあり、ホールド性やシャッターボタンの感触、バッテリーの持久力に勝る。対するFinePix Z1は、連写やスポット測光、AF補助光、ISO1600モード、三脚穴などの機能や装備が省かれているが、携帯性に優れたモノコックボディが何より魅力的だ。

 ちょっとした旅行用にはFinePix F10を、常時携帯してメモやスナップを撮るにはFinePix Z1を使いたいが、まさか2台とも買うわけにはいかない。どちらにするかは、悩ましい選択だ。

photo 左は、一足先に発売された「FinePix F10」。アルミ外装の質感は似ているが、前面や天面のデザインに共通点は少ない
photo 背面のボタンのレイアウトは、ほとんど同じだ。液晶モニタはどちちらも2.5型で約11.5万画素のTFTであり、光学ファインダーはない
photo FinePix Z1で撮影。フォトモードは「F-スタンダード」を選び、感度はISO100に設定
photo FinePix Z1で撮影。フォトモードは「F-クローム」を選び、感度はISO100に設定
photo FinePix F10で撮影。フォトモードは「F-スタンダード」を選び、感度はISO100に設定
photo FinePix F10で撮影。フォトモードは「F-クローム」を選び、感度はISO100に設定

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