ITmedia NEWS >

軽快な操作感に3CCDの高画質――HDDムービー・新“Everio”レビュー(2/3 ページ)

» 2005年04月27日 00時34分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 グリップ部はDVカメラのデッキ部のようにオープンし、薄型バッテリーとCFカードが並んで収納される。一方、SDメモリーカードはレンズがついているほうの本体部手前を下げるように回転させると、底部にスロットがついている。SDへはCFカードよりも容易にアクセスが可能だが、交換は電源を落とした状態で行わねばならない。仮に電源が入った状態でSDを取り出したとしても、自動的に落ちるようになっている。

photo グリップ部のフタをオープンすると、バッテリーとCFカードが収納されている。製品には4Gバイトマイクロドライブが標準で付属

 操作は、左側面に配置された電源スイッチで撮影・再生のいずれかのモードへ入り、さらに、MODEスイッチで対象を動画・静止画から選ぶという流れになっている。この方式の場合、撮影ボタンは静止画・動画とも共通になるので、操作はわかりやすい。

photo 左側面には撮影・再生切替兼用の電源スイッチと、シーンダイヤルがある。動画・静止画のモード選択は、シーンダイヤルの中心に配置されたMODEボタンで行う

 MODEスイッチはオート、マニュアル、さらには各種プログラムAEの切替を行うシーンダイヤルの中央に配置されている。また、ボイスメモは、MODEボタンを2秒以上長押しすれば呼び出せる。現在のモードが、動画、静止画、ボイスメモのいずれなのかは、シーンダイヤルの上にあるMODEランプが示してくれる。

 マニュアル撮影時は、フォーカスボタンを押せば手動フォーカスも可能で、レンズ周りにつけられたフォーカスリングを利用すればいい。極度に重くも軽くもなく、ゆったりと回るので、安定した焦点合わせができる。

 一方、本体手前にあるズームレバーは、かなり小さく、操作のタッチも軽い。ズームは光学で10倍まで可能だ(静止画は8倍まで)。撮影時はもちろん、再生時にもこのズームレバーを利用する。静止画再生なら、そのまま、ズームレバーを[W]側へ倒せばサムネイル一覧へ、そして、[T]で拡大/縮小モードに入る。

photo 情報表示と削除は、独立したボタンが用意されている。ズームレバーはかなり小さい
photo 動画・静止画ともに、サムネイルでの一覧表示が可能。ただし、混在するのではなく、各モードごとでの表示となる

 拡大/縮小はスムーズで、撮影時にはやや軽すぎる印象だった操作感も、この再生時の拡大縮小にはむしろ軽快さを感じさせてくれる。また、動画を再生している場合は、そのままズームレバーを操作すると音量調整になるが、一時停止を行えば、静止画再生時と同様の操作が可能だ。

photo 再生時にはズームレバーで拡大縮小が可能。静止画だけでなく、動画でも有効だ

 メニューの操作などには、本体手前下のジョイスティックを利用。これもかなり小さいが、それよりもスティックの短さにより、方向が入れにくい感じを受けるようだ。

photo 動画再生時の操作にもジョイスティックを利用する。一時停止を行うと、各方向にどの操作が割り当てられているかを表示

 また、このジョイスティックはマニュアル撮影時の各種設定呼び出しにも利用する。つまり、上=逆光補正→スポット補正、右=連写(秒間2枚)→ブラケット(設定した明るさのほか、+0.3EV/-0.3EVも込みで自動的に3枚撮影)、下=マニュアル設定の呼び出し、左=フラッシュ設定となる。フラッシュは本体内へ収納されており、利用時には手動でポップアップしておく。フラッシュのモードは、オート→赤目(自動で2回連続発光)→強制オン→スローシンクロと切り替えられる。

photo フラッシュは本体収納型で、使用したい時のみポップアップさせればいい。フラッシュ自体は「GR-X5」のものと同じようだ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.