1インチHDDを採用した日本ビクターのHDDムービー“Everio”に、新機種「GZ-MC500」が登場した。
今回は3CCDを搭載したことで、小型・軽量、取り回しのよさという従来からの利点に、高画質という魅力が加わった。同時発表されたDVカメラ「GR-X5」と共通の3CCDシステム(1/4.5型133万画素CCD×3)を利用しており、有効画素数も同様に、動画時は69万画素×3、静止画時は123万画素×3となっている。
Everioシリーズにはすでに、いわゆるタテ型のポケットスタイル「GZ-MC100」とグリップスタイル「GZ-MC200」がラインナップずみで、今回の「GZ-MC500」はスタイルこそ後者に近いが、リプレースするわけではなく、今後は全3機種として展開されるようだ。(GZ-MC200/GZ-MC500のレビューは2004年9月27日の記事を参照)
従来モデルと同じくCF/SDメモリーカードスロットが記録メディア用として用意されており、製品には4Gバイトのマイクロドライブ(1インチ小型ハードディスク)が標準付属。市販されている2Gバイトや6Gバイトマイクロドライブも使用できる。そのほか、CFカードも使えるが、動画撮影には40倍速以上の高速タイプが必要(メーカーで動作確認しているのは、LEXAR、SanDisk、ハギワラシスコムの製品)。
SDメモリーカードに関しても、10Mバイト/秒以上の転送速度を持ったものであれば動画にも対応可能だが、実際には動画はCFへ、静止画やボイスメモはSDメモリーカードへ、という使い方が多いのではなかろうか。デフォルトの設定では、すべてCFスロットのメディアへ記録するように設定されているが、メニューからメディア設定の項目を呼び出せば、動画、静止画、ボイスメモの各々に対して、保存先を個別に指定できる。
従来の「GZ-MC100」「GZ-MC200」はともに、どちらかというとカジュアルなデザインで、親しみやすい印象だった。しかし、この「GZ-MC500」では全体が黒で統一されたカラーリングで、レンズフードも標準で装着ずみ(取り外しも可)。さらに、側面に配された“3CCD”のロゴも相まって、本格的なビデオカメラとしての雰囲気を漂わせる面構えだ。
本体の構造は「GZ-MC200」と同じスタイルで、液晶モニターと一体化したグリップ部と、レンズおよびCCDを内蔵する本体部に分かれている。これにより、レンズ部の向きを固定したまま、グリップ部を上下各45度まで無段階に回転可能だ。一般的なビデオカメラでは側面に液晶モニターがついていて、その角度を変えることで、さまざまな撮影ポジションに対応するが、Everioのグリップスタイルでは、グリップ部を回転させることで、ローアングルやハイアングルでの撮影でも楽にホールディングできる。
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